【JAM vol.224】JOHN MAYER SOLO | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.224】JOHN MAYER SOLO

【JAM vol.224】JOHN MAYER SOLO

text= Junichi Uchimoto

なんとあのジョン・メイヤーが、
年末にブルーノート東京で初公演!
親密な弾き語りで年越しを。

 ジョン・メイヤーが年末の3日間、ブルーノート東京でソロ公演を行なう。にわかには信じられなかったが、これは本当なのだ。現在ジョンはソロで全米をツアー中。11月半ばからは欧州ツアーが始まる。会場は全てアリーナクラスであり、たとえばニューヨークならキャパ約2万人のマジソンスクエアガーデンを2日間埋める。ちなみに日本ではこれまでどのくらいの会場だったかというと、2019年4月の来日公演が武道館2日間。その前の2014年4月は武道館2日間と大阪城ホール1日だった。そのくらいの会場を満杯にするアーティストがキャパ300人にも満たないジャズクラブで公演するというのは世界的にも珍しく、一生に一度と言っていいくらいに貴重な機会だ。しかもブルーノート東京での公演は、親日家でもあるジョンにとって「長年の夢だった」そうな。つまり彼自身の強い希望によって、この奇跡的な公演が実現することとなったのだ。

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 1977年10月16日、米コネチカット州に生まれたシンガー・ソングライター/ギタリストのジョン・メイヤーは、90年代の終わり頃から自主製作盤とライヴが高く評価されだし、2001年にメジャー・デビュー。インディ盤のメジャー出し直し作であるその『ルーム・フォー・スクエア』は400万超のセールスとなり、2003年にはグラミーを受賞。そして全米1位に輝いた『ヘヴィアー・シングス』に続き、2006年の3作目『コンティニュアム』でブルーズ成分の濃縮度がグッとアップして評価を揺るぎなきものとした。

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 まずギタリストとしての評価が非常に高く、ジョン・フルシアンテ、デレク・トラックスと共に「現代の3大ギタリストのひとり」と言われたりもする。B.B.キング、バディ・ガイらビッグなブルーズメンとの共演も果たし、甘いマスクに似合わないブルーズ心のあるギターを聴かせるので、ブルーズ好きの中年男性たちからの人気も絶大だ。が、彼の才能の豊かさはタイムレスなポップソングを書けるメロディメーカーとしての部分からも見て取れ、また誰でも弾けるわけじゃないフレーズを難なく弾きながら柔らかに歌う、そういうシンガーとしての特性も光っている。ブルーズマンと呼ぶにはポップなメロディと甘い歌声の魅力が際立ち、ポップシンガーと呼ぶには渋みありのブルーズギターの魅力が際立つ、その独特の塩梅が彼ならではの個性と言えるだろう。

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 現時点での最新作は2021年の8作目『ソブ・ロック』。80sサウンドへの愛情を素直に表し、あの頃のAOR作品と並べて聴いてもしっくりくるくらいにソフト&メロウな感覚を打ち出した"懐かし新しい"アルバムだ。が、今回の公演はこの作品中心ではなく、約20年のキャリアを総括する選曲になるとのこと。ソロと言ってもアコースティックありエレクトリックありで、幅をもたせたギター&ピアノの弾き語り公演となるようだ。大晦日の2ndショウはカウントダウンもあり。倍率は相当高くなるだろうが、観れるものならなんとしても観たい夢のような公演だ。

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LIVE INFORMATION

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JOHN MAYER SOLO

2023 12.29 fri., 12.30 sat., 12.31 sun.
2023 12.29 fri., 12.30 sat.
[1st] Open 4:00pm / Start 5:00pm [2nd] Open 7:00pm / Start 8:00pm
12.31 sun.
[1st] Open 6:30pm / Start 7:30pm [2nd] Open 10:00pm / Start 11:00pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/john-mayer/

<MEMBER>
ジョン・メイヤー(ヴォーカル、ギター、ピアノ)

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