ロン・カーター、82歳のデザートとの付き合い方 | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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ロン・カーター、82歳のデザートとの付き合い方

ロン・カーター、82歳のデザートとの付き合い方

[MONTHLY BEST CHOICE | SPECIAL JANUARY MENU]最高の演奏を聴かせられるのは、まだまだこれから。
名ベーシストのモチベーションを支える食の秘密。

 木枯らしが吹く季節に暖かな室内で、アイスクリームなどの冷たいデザートを食べるひとときは格別なもの。この冬、ブルーノート東京のデザートメニューには、ショコラを使った大人のためのひんやりデザートが登場。ロン・カーター・フォー・プラス・フォーで来日したロン・カーターに、食の秘密などについて話を聞きました。

photography = Shunya Arai (YARD)
interview & text = Shiyo Yamashita
interpretation = Kazumi Someya

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 トリオからビッグ・バンドまで、毎年さまざまなメンバーを率いて来日するロン・カーター。去る2019年12月には3年ぶりにピッコロ・ベースを携え、ドナルド・ヴェガ(p )、レオン・メイルソン(b )、ペイトン・クロスリー(ds )、そして4名のチェロ奏者、マキシーン・ ヌーマン、キャロル・バック、アレクサンドラ・ジョーンズ、シビル・ジョナーで構成されたグループ、フォー・プラス・フォーでブルーノート東京のステージに上がりました。タキシードに蝶ネクタイの正装で登場した82歳のロンは、ピンと伸びた背筋でメンバーに指示を出しながら、悠然と演奏を披露。もともとチェロを弾いていた彼は「チェロは大好き。今も月に1時間は自分の楽器がちゃんと鳴るかどうか確かめるために弾いている。今回はベースを弾いたけれど、今後またチェロでステージに上がることもあると思うよ」と話してくれました。

 精力的に新しいことに挑戦し、演奏活動を続けるロン。今も1年の3分の1はステージに上がっているといいます。そんな彼に、健康の秘訣を訊ねると「毎日ちゃんと寝ることを心がけているし、アルコール類は昔からほとんど飲まない。ホリデイの時やバンドとの打ち上げでは、乾杯のために少しは飲むけれどね。あと、ニューヨークの自宅にいる時は週3回、トレーナーに来てもらってエクササイズをしている。深夜1時に就寝した日も、朝の5時には起きて、5時15分から1時間きっちり体を動かすんだよ」という答えが返ってきました。また、食生活の管理も完璧。「肉の量には気を使っている。とはいえ、全然食べないわけじゃない。肉の蛋白質は必要なものだからね。でも、ステージを終えて家やホテルに帰ると夜中になるから、豆のスープや野菜のスープとかをクラッカーなどと一緒に食べるくらいの軽い食事をとるようにしている。ステージがない日も、夜の8時以降の食事はそんな感じ。そうじゃないと、翌朝になっても肉がここ(と胸のあたりを叩く)のあたりにいることになるからね(笑)。その代わり、朝食はたっぷり食べている。1日の最初の食事は非常に大事だから」と話します。

 とはいえ、甘いものも実は大好きだそう。来日時にブルーノート東京で食事をする際には、食後にソルベを食べることが多いそうで、今回も、さまざまな食感が楽しめるショコラの華やかさをほろ苦いコーヒーのアイスと柑橘類のドライピールなどの組み合わせが絶妙な「ショコラと柑橘のクープ コーヒーのアイス」を前にすると笑顔に。

「毎日食べることはしないけれど、きちんとしたディナーのあとにはデザートが欠かせないね。ただ、今はソルベやフルーツの盛り合わせのような、軽めのものを注文することが多いかな」

 毎年1月1日に、自宅にベーシストとそのパートナー、合わせて25~30名を集めて開催しているという贅沢すぎるホームパーティーでも、必ずデザートを出すといいます。

「ベーシスト以外の親しいミュージシャンが来ることもあるけれど、基本的にはベーシストのコミュニティのための会。みんなツアーで忙しく世界中を飛び回っているから、お正月に我が家のパーティーで集まるのが一番都合がいいんだ。メインのコースが終わったら、デザートが出るまでの時間、ラッセル・マローン(g)と私で30分間のコンサートを行うのが恒例なんだよ」

「どんな仕事もチャレンジ。一番いい演奏ができる日はまだまだこれから先にある」と話すロン。次回の来日公演のステージが、既に楽しみです。


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ショコラと柑橘のクープ コーヒーのアイス
¥1,600(税抜)


寒い季節にぴったりの、濃厚なショコラを主役にした冷たいデザート。多彩な食感のショコラをコーヒーと柑橘のほろ苦さや爽やかさが引き立てます。
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ロン・カーター
1937 年、米国ミシガン州生まれ。'63~ '68年までマイルス・デイヴィス・グループに在籍し、知的な奏法と完璧な技巧で名声を確立。ベーシストに与えた影響は大きく、"ジャズ・ベースの神様"と称される。

☆公演決定!
ゴールデン・ストライカー・トリオ
2020 4.10 fri., 4.11 sat.

-MEMBER-
Ron Carter(b) / ロン・カーター(ベース)
Donald Vega(p) / ドナルド・ヴェガ(ピアノ)
Russell Malone(g) / ラッセル・マローン(ギター)

http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/ron-carter/

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