公演間近! 福原美穂さんにインタビュー | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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公演間近! 福原美穂さんにインタビュー

公演間近! 福原美穂さんにインタビュー

充電期間を経て待望の活動再開
"新たな福原美穂"がいよいよお披露目です!

ソウルフルで圧倒的な歌声と楽曲で幅広い音楽ファンから支持を受けるシンガー・ソングライター、福原美穂が約半年間の充電期間を経てライヴ活動を再開する。今回のショウはこれまでのヒット曲はもちろんのこと、ジャズの聖地ニューオリンズから得たインスピレーションもふんだんに盛り込まれた内容を予定しており、ショウへの期待はかなり高まっている。ツアーを直前に控えた彼女に話を聞いた。

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−−今回出演される福原美穂&ザ・マルディ・グラ・コンボは、ディキシーランド・ジャズにインスパイアされて新しく組んだバンドだそうですが、どのようなきっかけから始まったのですか?

「今年5月に父と初めての旅行でアメリカへ行ったんですけど、私はどうしても南部に行きたくて、なかでもニューオリンズで行ったプリザベーション・ホールという老舗のジャズ・バーで見たライヴに衝撃を受けたんです。そこは映画の中に入ったような感覚で、サッチモの世界みたいにずっと笑顔で吹いているおじいちゃんとか、そういう雰囲気の方たちが全員シックなスーツで演奏していて、その場にいるだけで凄いハッピーになりました。ジャズのスタンダードの名曲もその地の伝統で受け継がれているものも演奏しているんですけど、自分がジャズに抱いていた難しい感覚とかが全部払拭されたんですよね」

−−美穂さんは今年2月のライヴを最後に、音楽活動をお休みしていましたよね。

「はい、去年がずっと忙しくて休みがなかったし、今日どのステージに立っているのかわかっていないような感覚があったりしたので。ステージで何か伝えたいのに、そういう状態の自分の歌をファンの人に届けたくないなと思ったし、もっと一つ一つのプロジェクトを大切に見てもらいたいと思ったので、少し休む時間が必要だと思ってゼロに一旦戻そうとしたんです」

−−で、音楽活動のモードのスイッチが入る一番のきっかけ、歌いたいと思わせてくれたのがディキシーランド・ジャズだったという。

「そうです。たまたまプリザベーション・ホール・ジャズ・バンドの人たちが『上を向いて歩こう』をソロ回しでやっていて、あとは調べていくと、江利チエミさんや美空ひばりさんなどジャズを歌っていた方たちがたくさんいて、『テネシーワルツ』や『ジャンバラヤ』など南部の曲に歌詞が付いたものも江利チエミさんが歌っていらして。今、自分が歌でちゃんと聴かせられて、ジャズが難しいというのを払拭させてくれる音ではあったので、これを日本のファンの皆さんに見せられないかなと。戻ってきてすぐに6月にブルーノート東京の方と打ち合わせをして、"いいですね、進めて行きましょう"ということになりました」


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−−メンバーはどのように集めていったの?

「まず知り合いの方からYancyさんを紹介していただき、ホーンセクションは去年から一緒にやっている勝手にしやがれの田中和さんが横の繋がりで集めてくれたり。ただ、全員が会ったことのない人たちなので、最初のリハの時はみんな落ち着かなくてソワソワしていました(笑)」

−−どんなステージになりそうですか?

「みんな幸せそうに演奏しているので、それが何よりいいなと思っていて、この感じが来てくれたお客さんにちゃんと伝われば成功なのかなと思っています」

−−みんなが知っているような曲も歌いますか?

「はい、『聖者の行進』はあんなに明るい歌なんですけど、実はお葬式でみんなが送り出す曲だというのを知らなくて中身が濃いなと思いました。『ジャンバラヤ』も歌います。もともとカントリーの曲ですけど、カーペンターズも歌っているし、私が今回キーワードで見ていたのは、結構ロックンロールなブレンダ・リーのヴァージョンなんです」


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−−ケイジャン名物の料理ジャンバラヤとして、ブルーノート東京・特別メニューにも期待したいですね(笑)。

「私はニューオリンズでワニのソーセージが入っているジャンバラヤを食べたんですよね。美味しいなと思って食べていて、このソーセージ何かな?と思って帰りに確認したら、アリゲーターって書いてあって、ワニ!!!(笑)」

−−(笑)。オリジナル曲もディキシーランド・ジャズ風にやりますか?

「どうしてもJ-POPの作りだったりするので、そうはならないです。しかも今回ギターがない編成で、コード楽器をピアノとホーンで構成しないとならないので、音の感覚やアレンジはどうしても変わってしまうんです。なので、このバンドでしか聴けない貴重なヴァージョンで歌います」

−−それも楽しみですね。最後にファンへのメッセージをお願いします。

「休業した後のカムバック・ツアーではあるので、今年自分が旅して出逢った音楽であったり、自分が聴いた音楽だったり、ここ半年温めてきた、今私が歌いたいものをファンの人にストレートに見てほしいです」

photography = Takuo Sato
text = Natsumi Itoh

TOUR INFORMATION
11.28 fri. - 11.29 sat. 【愛知 名古屋】名古屋ブルーノート
12.7 sun. 【大阪 大阪】大阪城西の丸特設ドーム
12.19 fri. 【北海道 札幌】PENNY LANE 24



伊藤なつみ(いとう・なつみ)
音楽ジャーナリスト/編集者。CDのライナーノーツ原稿をはじめ、SANKEI EXPRESSや、FIGARO、SPUR、ELLE等の新聞・雑誌での執筆、ラジオ番組や大学での授業など、多岐にわたって活躍。

福原美穂、公演オリジナルツアーグッズ完成!

ツアーグッズとしてトートバッグが完成。
ツアータイトルでもあり、バンドの名前にもなっているニューオリンズでの謝肉祭の名前"Mardi Gras"をあしらったデザイン。生地もしっかり、素材感がいい雰囲気です。ブルーノートでのツアーなのでネイビーもあり、白との2色展開です。お買い上げの方にはコースターもプレゼント!
※トートバッグ、コースターは数に限りがございます。


MIHOFUKUHARA TOTE

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