デヴィッド・サンボーンとランディ・ブレッカー、旧友同士の奇跡の共演 | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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デヴィッド・サンボーンとランディ・ブレッカー、旧友同士の奇跡の共演

デヴィッド・サンボーンとランディ・ブレッカー、旧友同士の奇跡の共演

ブレッカー・ブラザーズのデビュー期に在籍した二人
その奇跡的再会の見どころは?

 6度のグラミー賞に輝くアルト・サックスの最高峰、デヴィッド・サンボーンが今年も選りすぐりのメンバーを率いてブルーノート東京にやってくる。しかも今回のスペシャル・ゲストはトランペットの巨星ランディ・ブレッカー! 伝説のブレッカー・ブラザーズで数々の名演を残したランディとサンボーンの奇跡的再会。いったいどんなナンバーを披露してくれるのだろう。

interview & text = Koji Murai

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 11月28日から30日までブルーノート東京で行われるデヴィッド・サンボーンの公演に、スペシャル・ゲストとしてランディ・ブレッカーが参加する!このニュースを知ったとき、僕は思わず「うわ!」と声を出してしまった。

 1975年のブレッカー・ブラザーズがデビューした当時、このバンドのホーン・セクションは、ランディ(トランペット)、マイケル・ブレッカー(テナー・サックス)、そしてサンボーン(アルト・サックス)の3人だったのだ。今にして思えばとんでもなく豪華なホーン・セクションだけど、この頃彼らはそれほど大スターだったわけでもなく、"腕のいいスタジオ・ミュージシャンが集まって始めた新バンド"だと思われていたわけだ。サンボーンは2作目の『バック・トゥ・バック』(76年)を最後にブレッカー・ブラザーズを脱退し、ソロ・アーティストとしてスターへの道を歩むことになる。

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Photo by Tsuneo Koga

 とは言え、まったくの同世代(45年生まれ)で、ともにニューヨークを拠点として活動していた二人は、数多くのミュージシャンのレコーディング・セッションで何度となく顔を合わせていただろうし、ギル・エヴァンス・オーケストラのメンバーとして同じステージに上ることも少なくなかった。日本のファンにとって忘れられないのは、78年9月に行われた"ニューヨーク・オールスターズ"の公演だ。深町純(キーボード)を中心としたこのバンドは、ランディ、サンボーン、マイケルに、リチャード・ティー(ピアノ)、スティーヴ・カーン(ギター)、マイク・マイニエリ(ヴィブラフォン)、アンソニー・ジャクソン(ベース)、スティーヴ・ガッド(ドラムス)という、まさにニューヨークでいちばん売れていたミュージシャンの集合体だった。この公演はアルバムにもなっていて、「ロックス」におけるサンボーンとマイケルの熱いバトルや、「サラ・スマイル」で美しくソウルフルなバラードを吹くサンボーンのプレイを楽しむことができる。



 20代のころに知り合った彼らは、"ロック世代のホーン・プレイヤー"として、ランディはブラッド・スウェット&ティアーズ、サンボーンはポール・バターフィールド・ブルース・バンドの一員としてシーンに登場した。そしてスタジオ・ミュージシャンとしての活動とブレッカー・ブラザーズ・バンドを経て、彼らは"フュージョン"と呼ばれるようになった音楽を牽引し続けてきた。70代半ばを迎えて、ともにジャズ〜フュージョン・シーンの大御所となった今、彼らはどんな音楽を聴かせてくれるのだろう。

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Photo by Yuka Yamaji

 今回のサンボーン・バンドのメンバーは、キーボードがジェフリー・キーザー、ベースがケニー・デイヴィス、ドラムスがビリー・キルソンという、安定した実力を誇るベテランが揃っている。フォービートのジャズも上手いし、フュージョンやファンクにも十分に対応できる実力者ばかりなので、"どっちもあり"の楽しいステージが展開されるのは間違いないだろう。二人をそれぞれフィーチュアしたバラード演奏もありそうだし、熱いバトルを期待することもできそうだ。個人的な関心は、ブレッカー・ブラザーズ時代の曲、たとえば「ロックス」や「サム・スカンク・ファンク」をやってくれるのか?ということ。「サム・スカンク・ファンク」のイントロが始まった瞬間、僕はまた「うわ!」と叫ぶんだろうと思います。


村井康司(むらい・こうじ)
音楽評論家。1958年北海道生まれ。著書に『あなたの聴き方を変えるジャズ史』『現代ジャズのレッスン』『JAZZ 100の扉』などがある。

DAVID SANBORN
with special guest RANDY BRECKER
デヴィッド・サンボーン
with special guest ランディ・ブレッカー

2019 11.28 thu., 11.29 fri., 11.30 sat.

11.28 thu., 11.29 fri.
 [1st]Open5:30pm Start6:30pm [2nd]Open8:15pm Start9:00pm
11.30 sat.
 [1st]Open4:00pm Start5:00pm [2nd]Open7:00pm Start8:00pm
公演詳細はこちら → http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/david-sanborn/

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