【COLLABORATION MENU】長塚健斗[WONK]× BLUE NOTE TOKYO
![長塚健斗のルーツ、東京・西多摩の味覚と景色 極上のグルーヴとともに味わうスペシャリテ 【COLLABORATION MENU】長塚健斗[WONK]× BLUE NOTE TOKYO](/jp/news/images/250715Wonk_imageA.jpg)
長塚健斗のルーツ、東京・西多摩の味覚と景色
極上のグルーヴとともに味わうスペシャリテ
エクスペリメンタル・ソウルバンド、WONKが2年ぶりにブルーノート東京のステージを飾る。名物企画、ボーカルで元フランス料理のシェフでもある長塚健斗とのコラボレーションによるスペシャルなフードが味わえるのもブルーノート東京公演の醍醐味。4度目のタッグとなり、より深度を増した今回のコラボレーションでは、長塚の地元である東京・西多摩でのローカルクラフトなど食の取り組みや、豊かな自然、食材に対する想いが詰まった特別なメニューが誕生。試食の様子とともに、味わいやバックストーリーを詳しくご紹介。
―――今回のコラボレーションでのテーマやお題の着想はどこから?
「音楽を通じて国内外の様々な土地を訪れて、その土地ごとの食とも出会ってきたなかで、改めて僕の地元である東京・西多摩の豊かさを感じています。例えば、あまり知られていないのですが、西多摩はブルーベリーの生産量が日本一。ただ一粒ずつ収穫する大変さと人手不足の問題もあり、廃棄量が9割という実情を知って、〈AOME(あおめ)〉というベリー(果実)ブランドを立ち上げました。AOMEでは、青梅・松永農園のブルーベリーと国産のデラウェアを使って、新潟のドメーヌショオさんでブルーベリーワインを昨年から作っています。
他にも西多摩で生まれたブランド豚の〈TOKYO X〉や小菅村のジビエ、江戸時代に日本に伝わってきた原種に近いジャガイモで、奥多摩でしか栽培されていない治助芋(ジスケイモ)など、地元の特色ある食材について(ブルーノート)エグゼクティブシェフの長澤さんと話しているうちに、『今回は長塚さんのルーツである西多摩の食材を使ったり、西多摩の自然や風景を連想するような料理がいいんじゃないか』という意見にまとまりました」
左より、ブルーノート・ジャパン エグゼクティブシェフ長澤、長塚健斗[WONK]、ブルーノート東京シェフ霜鳥
―――まずはメインディッシュの「TOKYO Xと蝦夷鹿のソーセージ 山椒の香り」について教えてください。
「最初は西多摩のブランド豚の〈TOKYO X〉と、西多摩から近い山梨の小菅村のジビエでブーダンノワール(豚の血を加えたソーセージ)が出来たらと盛り上がったのですが、火入れや仕入面など現実的なことを考えるとなかなか難易度が高く...(笑)。 TOKYO Xと蝦夷鹿の粗挽き肉を使った、肉肉しい食感と旨みがダイレクトに味わえるソーセージになりました。ソーセージに加えた実山椒、フランボワーズソース、黒胡麻ソースもそれぞれがしっかり効いていて、旨みといろんな香りがわわわっと広がって楽しいです。後を引く美味しさがありますね!」
―――ちなみにワインを合わせるとしたら何を?
「そうですね、シラーを合わせて飲みたいです。山椒の香りともリンクしそう。夏なので冷やしたガメイでぎゅっと洗い流す感じも良さそうですね。これだけ旨みも色々な香りもあって力強いメインディッシュなので、パンチのあるナパなんかも良いかなと思います!」
―――続いてデザートの「ハーブ香るフィナンシェ 黒文字と柑橘」はいかがでしょう?
「デザートには、西多摩の名産であるブルーベリーか、黒文字を使ったソルベまたはジェラートをリクエストしました。ブルーノート東京やグループ店舗のパティシエによる5種類のデザートのプレゼンテーションがあり、どれも個性的でめちゃめちゃ悩んだのですが、真ん中にしっかり黒文字がいて、ハーブや柑橘との香りのレイヤーが素晴らしかった〈ハーブ香るフィナンシェ 黒文字と柑橘〉に最終的に決めました。フィナンシェもレモン感をしっかり感じるのでさっぱりいただけて、メインの後に食べるという点でもとてもバランスがよいと思います。香りの余韻が長く、爽やかで夏にぴったりのデザートですね」
―――カクテルはご自身も立ち上げに関わった西多摩のベリーブランド「AOME」のブルーベリーワインを使った1杯ですね。
「今回のカクテルは、WONKのレーベル〈EPISTROPH〉がディレクションをしている馬喰町〈bar phase〉のバーテンダー川下がベースを考案しました。〈AOME〉からリリースしている、青梅の松永農園のブルーベリーと国産のデラウェアを醸したブルーベリーワイン〈numasuguri (ヌマスグリ)〉に、薩摩酒造ラボのプレミアムクラフトジン、柑橘コーディアル、富山県の後発酵茶〈バタバタ茶〉を合わせています。ブルーベリーワインの果実味と酸味が爽やかなサワーカクテルなので、まずはこの一杯で喉を潤してから、ライヴと料理を楽しんでいただけたらと思います」
―――最後に「WONK "Blue Note Tokyo Live 2025"」に向けてメッセージをお願いします。
「僕たちにとって、ずっと憧れだったBlue Note Tokyoのステージ。
これまで何度か立たせていただきましたが、そのたびに、他とは違う独特の緊張感と高揚感を感じます。
キッチンのチームの皆さんともカジュアルに言葉を交わせるようになり、回を重ねるごとにこの場所のクオリティが、音も食も、確実に高まっているのを実感しています。
そんな特別なステージから、自分たちの音を届け、同時に食の体験も楽しんでもらえることは、僕らにとっても大きな喜びです。音と食、その両方にここまで本気で向き合える場所は他にありません。ぜひ、耳とお腹のコンディションを整えて、この特別な夜をじっくり味わいに来てください」
LIVE INFORMATION
WONK "Blue Note Tokyo Live 2025"
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/wonk/
<MEMBER>
長塚健斗(ヴォーカル)
江﨑文武(キーボード)
井上幹(ベース)
荒田洸(ドラムス)