ファン垂涎のジョイントに期待高まる、ブルーイ presents "シトラス・サン" | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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ファン垂涎のジョイントに期待高まる、ブルーイ presents "シトラス・サン"

ファン垂涎のジョイントに期待高まる、ブルーイ presents "シトラス・サン"

Bluey presents "CITRUS SUN"
featuring IMAANI with special guest BOBBI HUMPHREY
2016 4.13 wed., 4.14 thu., 4.15 fri., 4.16 sat. 今年はボビ・ハンフリー、イマーニと
スペシャルゲストの登場にも期待が高まる

 インコグニートの司令塔であるブルーイの別プロジェクト"シトラス・サン"が昨年に続きお届けするライヴは、ジャズ・ファンク・フルートの女王、ボビ・ハンフリーをゲストに迎える。
そしてインコグニートのファンには待望のイマーニも登場するスペシャルプログラムだ。

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 とにかく、前回の初来日ライヴ(昨年7月)が素晴らしすぎた。インコグニートの総師であるブルーイが展開する派生ユニットのなかでも、もっともインスト寄りでメロウ・フュージョン色の強いこのシトラス・サンだが、バンドの顔とも言えるジム・マレン(アヴェレージ・ホワイト・バンドほか)の弾きまくるフル・アコ・ギターの、枯れた味わいながらアタックを効かせた妙技は、とりわけ印象深いものだった。バンドとしてのレパートリーはより幅広く、ブルーイのソロからお馴染みのインコグニート・ナンバー、さらには、ブルーイお気に入りのスカイ・ハイ・プロダクションズ時代のドナルド・バード曲をトランペット・メインで聴かせるなど、結果的にシトラス・サンというユニットの資質や目指すものを縦横に見せつけてくれたものだった。

 思えば、ブルーイが1作目のソロ・アルバム・リリースのタイミングでブルーノート公演を行った、2013年6月のライヴは〈A Trubute to Donald Byrd〉と銘打たれた、まさにあのスカイ・ハイ・プロの完璧なジャズ・ファンク・グルーヴを今に再現してくれるものだった。そして今回シトラス・サンとしてゲストに迎えるのが、70年代のブルーノート・レーベルで活躍した女流フルート奏者ボビ・ハンフリー! BNLAという品番でも知られる当時の新生ブルーノートにおいて彼女は、鬼才マイゼル・ブラザーズ率いるスカイ・ハイ・サウンドをバックに『Blacks And Blues』(73年)『Satin Doll』(74年)『Fancy Dancer』(75年)といった名作を次々と生み出し、非の打ち所のないそのファンキー&メロウ流儀は、今に至るまでクラブ・シーンに大きな影響を与え続けている。

 ロイ・エアーズとブルーノート東京に現れて以来12年ぶりの来日となる彼女を迎え、近年インコグニートにも再登場したヴォーカルのイマーニを従えたシトラス・サンがどんな極上グルーヴを叩き出してくれるのか、こんなに楽しみなジョイントもないだろう。

 

左:ボビ・ハンフリーの名盤として誰もが筆頭にあげる『ブラックス・アンド・ブルース』 右下:久々に登場のイマーニはインコグニートを飾るヴォーカリストの中でも絶大な人気を誇る。

Bluey presents "CITRUS SUN"
featuring IMAANI
with special guest BOBBI HUMPHREY2016 4.13 wed., 4.16 sat.
'70sソウル、ジャズ、ファンクへの愛に溢れる
ブルーイのプロジェクト、ボビ・ハンフリーを迎えて来日
※詳しくは公演詳細ページまで
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4.12(火)、系列店〈cafe104.5〉の3周年

MCにブルーイを迎え、DJはフランシス・ヒルトン
アニバーサリー・イベントを開催!

www.cafe1045.com

text = Shinichi Iwama

岩間慎一(いわま・しんいち)
フリー・エディター/ライター。もと『bmr(Black Music Review)』編集長。今回の関連では、ボビ・ハンフリーのBNLA期名作『Blacks And Blues』のライナーノーツを執筆している。

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