【JAM vol.240】GABRIELLE CAVASSA
text = Kazunori Harada
ジョシュアが認めた次世代ヴォーカル・ヒロインが
ジェフ・パーカーを含むラインナップで登場
ジョシュア・レッドマンの話題作『ホエア・アー・ウィー』と『ワーズ・フォール・ショート』に連続参加。昨年開催されたジョシュアのブルーノート東京公演でも圧倒的な実力と華やかさで満員のオーディエンスを沸かせたヴォーカリスト、ガブリエル・カヴァッサが自身の名義で初登場を果たす。

カリフォルニア州サンディエゴ郡のエスコンディード市に生まれた彼女は、両親が持っていたナンシー・ウィルソンのCDを聴いてジャズに開眼。ほかビリー・ホリデイ、エイミー・ワインハウスの歌唱にも大きな感銘を受けたという。サンフランシスコ州立大学で音楽学士号を取得し、2017年からはニューオーリンズで活動。レデシーやニコラス・ペイトンと共演するドラマー、アドニス・ローズが音楽監督を務めるニューオーリンズ・ジャズ・オーケストラのツアーにも参加し、2020年に入るとジェイムソン・ロスを共同プロデューサーに、ブラクストン・クックらをフィーチャリング・メンバーに迎えたファースト・アルバム『Gabrielle Cavassa』を発表した。2021年にはサマラ・ジョイ、ジャズメイア・ホーン、シリル・エイメーらを輩出した権威ある「サラ・ヴォーン国際ジャズ・ヴォーカル・コンクール」で優勝、一躍名を高めた。

今回の公演は、2026年春に名門ブルーノート・レコードから予定されているメジャー・デビュー・アルバムのリリースに先駆けたパフォーマンスとなる。共演メンバーは『Gabrielle Cavassa』にも参加していたベーシストのレックス・ウォシャウスキー、ジョシュアの『ワーズ・フォール・ショート』でも快演を聴かせたドラマーのナジル・エボ、さらにトータス等で活動する重鎮ギタリストのジェフ・パーカー(シカゴの冒険的音楽集団"AACM"の一員でもある)という、すこぶる刺激的な顔ぶれ。カヴァッサとパーカーは昨年10月にニューオーリンズのオペラハウスでデュオ公演を行なっているので、セットリストにはふたりでパフォーマンスされる楽曲も加わるのではないか、と期待をふくらませてしまう。歌と演奏の双方が満喫できるステージになることは間違いないはずだ。

LIVE INFORMATION
GABRIELLE CAVASSA
2025 12.12 fri., 12.13 sat.
12.12 fri.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
12.13 sat.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/gabrielle-cavassa/
<MEMBER>
ガブリエル・カヴァッサ(ヴォーカル)
ジェフ・パーカー(ギター)
ナジル・エボ(ドラムス)
レックス・ウォシャウスキー(ベース)

