【COTTON CLUB】加藤真亜沙&秩父英里 新時代のジャズを牽引する注目のコンポーザー対談 | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【COTTON CLUB】加藤真亜沙&秩父英里 新時代のジャズを牽引する注目のコンポーザー対談

【COTTON CLUB】加藤真亜沙&秩父英里 新時代のジャズを牽引する注目のコンポーザー対談

公演直前!国内外を問わず活躍する2人が並ぶ2日間
それぞれのジャズアンサンブルへのこだわり

 ニューヨークを拠点に活躍中、作曲家としても世界的に高い評価を得ているピアニスト、加藤真亜沙のショウが8月16日にコットンクラブで開催される。その翌日に舞台を飾るのは、ボストン生活を経て、現在各方面から注目されるコンポーザー/鍵盤奏者の秩父英里率いるラージアンサンブルで、加藤もメンバーのひとりとして参加。両公演をセットで楽しめるスペシャル・プランも用意された2デイズを前に、加藤と秩父がライヴにかける意気込みを語ってくれた。

Interview & text = Hijiri Kanno

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 -- ふたりの出会いを教えてください。

加藤真亜沙(以下、加藤): 2021年12月に行われた<秩父英里ラージアンサンブル>にピアニストとして参加したときに出会いました。ニューヨークで活動しているドラマーの森智大くんが、パンデミックの当時、故郷の福岡に戻り、糸島で行う公演を企画していて、そのとき声をかけてくれたのがきっかけです。

秩父英里(以下、秩父): あの時は引き受けていただきとても嬉しかったです。私が真亜沙さんや真亜沙さんの音楽のことを知ったのはバークリー音楽大学に通っていた頃で、その時からいつか会ってみたいな、ご一緒出来たらいいなと思っていました。

加藤: 私はニューヨークのラージアンサンブルの現場にピアニストとして呼ばれることも多く、これまで様々な譜面を見てきましたが、英里ちゃんの譜面は、よく書けているし、プレイヤーの自由も残してくれているから、プレイヤーとしては「さあ、どう料理しようか」と想像が膨らんで、わくわくする譜面です。解りやすく、曲の構成も良く出来ていて、こんな日本人コンポーザーがいたんだと嬉しくなりましたね。

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2022 9.12 COTTON CLUB 加藤真亜沙 New Album "Solúna" Release Show (photo by Yuka Yamaji)

 -- 今回、加藤さんは7人編成でのライヴとなります。

加藤: 私の場合、ラージアンサンブルというには人数がちょっと少ないんですよ。ラージアンサンブルというのはビッグバンド、もしくは10人以上のメンバーがいる編成を指していると思っていますし、コンポーザーがフィーチャーされやすい音楽だと認識しています。7人編成は、ラージアンサンブルの要素もありながら、各プレイヤーのパーソナリティやインプロヴィゼーションに焦点を当てたコンボ的な部分の両方を表現出来るサイズです。私はあくまでピアニストとして指揮をしないで成立する音楽をやりたくて、このような形になりました。

 -- 一方、秩父さんはご自身を含めると10人編成です。

秩父: 私はライヴで指揮をしますし、曲によって鍵盤を演奏します。プレイヤーにも自由を残しながら、その上で、例えば、管楽器が一斉に鳴っているアンサンブルやコンポーザーとして作りたい世界もリスナーにお聴かせしたいと思って曲を書いています。私のバンドはビッグバンドサイズのラージアンサンブルとコンボの間のような編成なので、作った曲のイメージやアンサンブルサウンドを聴いていただきたい一方で、私の曲で個々のプレイヤーたちは一体何をするのか、また、単純に彼らの格好良い姿を見たいという気持ちも大いにあります(笑)。

 -- では、目前に迫った公演について伺います。今回、加藤さんはどんなステージを予定していますか?

加藤: セカンド・アルバム『Solúna』の楽曲を中心に演奏する予定です。昨年9月にアルバム発売記念公演を日本のメンバーで行いましたが、今回はレコーディングメンバーの小川慶太(ds, per)くんとMoto Fukushima(b)さんがニューヨークから来日します。日本で彼らを目撃できる貴重な機会ですので、ぜひ会場に足を運んでいただきたいです。先日のニューヨーク ディジーズ・クラブ公演では、彼らを含むニューヨークメンバーで演奏して、すごく盛り上がりました。ディジーズ・クラブ公演を経て、リズムセクションがいい感じに仕上がった状態で、日本のメンバーと一緒に音を出してどんなケミストリーが起きるのかとても楽しみです。

Martha Kato - 2nd album "Solúna"

 -- 広瀬未来 (tp,flh)さん、西口明宏 (ts)さん、土井徳浩 (fl,cl,ss,bcl)さん、駒野逸美さん (tb)ですね。

加藤: 日本を代表する素晴らしいミュージシャンですし、頻繁ではないものの、2018年から年に数回のペースで一緒にライヴをしているメンバーなので、今回も一年ぶりに一緒に音を出せることをとても楽しみにしています。

 -- 続いて、秩父さん、お願いします。

秩父: 昨年、ファースト・アルバム『Crossing Reality』のリリース公演でコットンクラブに初めて出演しました。ここは、バークリーに留学する前に日本で学生をしていたときに、時折、自分へのご褒美として仙台から夜行バスに乗ってライヴを鑑賞していたような特別な場所です。そんな場所で自分が演奏することになり、それはもう本当に嬉しかったです。再び、公演をさせていただけることになったのですから、さらにパワー・アップした演奏をお届けしたいと準備を進めています。今回もピアノは真亜沙さんにお願いし、私はコンダクター、曲によって鍵盤を弾きます。

[teaser] Eri Chichibu 1st Album "Crossing Reality" 2022.9.7 ON SALE!

 -- そして、広瀬未来 (tp,flh)さん、和田充弘 (tb)さん、デイビッド・ネグレテ (as,fl)さん、西口明宏 (ts,ss)さん、宮木謙介 (bs,cl)さん、Taka Nawashiro (g)さん、マーティ・ホロベック (b)さん、石若駿 (ds)さんという、最前線で活躍しているミュージシャンが集結するんですよね。

秩父: 今年このメンバーが集結するライブはこの1度だけです。今回も最高の面々で、共演が楽しみです。彼らとのアンサンブルをお楽しみいただきながら、ひとりひとりの音もしっかりとお聴きいただけると思います。アルバム『Crossing Reality』の収録曲や、この編成では演奏したことのない未収録曲も用意していますので、是非、その夜コットンクラブでしか聴けない音楽を見届けてください。

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2022 9.8 COTTON CLUB ERI CHICHIBU LARGE ENSEMBLE (photo by Yuka Yamaji)

加藤: セカンド・アルバム『Solúna』のアナログ盤(9月20日発売)をコットンクラブ公演にて先行発売します。世界で最初に手に入れられる貴重なタイミングなので、ぜひ会場でご購入いただけたら嬉しいです。また、どちらの公演に行こうか迷っている皆様には、両方の公演にご来場いただくとお得なプランがありますので、2日間お会いできれば益々嬉しいです!

秩父: 2日連続、とても楽しみですね!お待ちしています!

LIVE INFORMATION

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MARTHA KATO Solúna
加藤真亜沙
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/martha-kato/
2023 8.16 wed.
[1st.show] open 5:00pm / start 6:00pm
[2nd.show] open 7:30pm / start 8:30pm


<MEMBER>
加藤真亜沙 (p,vo)
広瀬未来 (tp,flh)
西口明宏 (ts)
土井徳浩 (fl,cl,ss,bcl)
駒野逸美 (tb)
Moto Fukushima (b)
小川慶太 (ds,per)



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ERI CHICHIBU LARGE ENSEMBLE
秩父英里 ラージアンサンブル
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/eri-chichibu/
2023 8.17 thu.
[1st.show] open 5:00pm / start 6:00pm
[2nd.show] open 7:30pm / start 8:30pm


<MEMBER>
秩父英里 (composer,director,p)
広瀬未来 (tp,flh)
和田充弘 (tb)
デイビッド・ネグレテ (as,fl)
西口明宏 (ts,ss)
宮木謙介 (bs,cl)
加藤真亜沙 (p)
Taka Nawashiro (g)
マーティ・ホロベック (b)
石若駿 (ds)



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2公演あわせてご予約いただくと
ミュージック・チャージ¥13,000→¥10,000
プラン詳細は各公演ページよりご確認ください。


菅野聖(かんの・ひじり)
構成作家/ライター。23歳からフリーランスでラジオを中心に番組制作&選曲に携わる。CD解説をはじめ、雑誌や新聞、webサイトといった様々な媒体でミュージシャンを中心としたインタビュー記事やコラムなどを執筆。

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