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THE BRAND NEW HEAVIES

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

インコグニートと双璧をなす"アシッド・ジャズの王者"、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズの来日ステージが遂に始まりました。10日の公演は残念ながら中止になってしまいましたが、11日のファースト・セットからメンバーはパワー全開。超満員のオーディエンスの前で、思いっきり華やかなパフォーマンスを繰り広げました。

サポート・メンバーが位置について演奏を始め、やがてべースのアンドリュー・レヴィ、ギターのサイモン・バーソロミューがプレイしながら登場します。向かって左側がアンドリュー、右側がサイモン。それぞれ別の通路を歩きながらたっぷり演奏して、バンドスタンドの真ん中で出会います。極太なベースの低音と、シャープなギター・カッティングの融合は、まさしく"ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ印"。スウィング・アウト・シスター等のサポートも手掛けたマット・スティールのキーボードも、さすがの切れ味です。

続いていよいよ、グループの歌姫であるアンジェラ・リッチが登場します。前回の公演(2019年8月)の頃はまだ加入して間もなかったはずですが、すっかり堂々とした、貫禄さえ感じさせるステージでオーディエンスを楽しませます。絹のような歌声とスタイリッシュなドレスは、互いを引き立て合っているようです。時おりパーカッションのミム・グレイがハスキーな声でハーモニーをつけたり、ソロ・パートを歌ったりするのですが、これも絶品でした。セットリストには「Dream on Dreamer」、「Sometimes」、「Never Stop」、「You Are The Universe」といった大定番曲が惜しげもなく含まれ、「BNH」ではテナー・サックスのリチャード・ビーズリー(英国アコースティック・ジャズの第一人者)やトランペットのブライアン・コルベット(今は亡きアメリカのジャズ・トランペット奏者フレディ・ハバードに捧げたユニット"レディ・フォー・フレディ"も率いる)の演奏もフィーチャー。すぐれたグループは有名曲のカヴァーにも独創性を発揮するものですが、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズも例外ではなく、マリア・マルダーのヒット曲「Midnight at the Oasis(真夜中のオアシス)」を猛烈にファンキーに解釈。彼らがこの曲をシングル・カットしたのは1994年のことですが、単に当時のようにプレイするのではなく、アレンジが今も進化・発展しているのが嬉しいところです。

「3年間、ここに戻ってくるのを本当に楽しみにしていたんだ」。MCでこう語るサイモンは、喜びを隠せないといった表情です。ファイナル・ステージでもザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズは観客を総立ちにさせ、熱狂の渦に巻き込んでくれることは間違いありません!
(原田 2023 2.12)

Photo by Takuo Sato


THE BRAND NEW HEAVIES
2023 2.11 sat., 2.12 sun., 2.14 tue.
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SET LIST

2023 2.11 sat.
1st
1. Intro
2. Ride In The Sky
3. Dream On Dreamer
4. Sometimes
5. Never Stop
6. Back To Love
7. Midnight At The Oasis
8. BNH
9. Brother Sister
10. Stay This Way
11. Spend Some Time
EC1. You Are The Universe
EC2. Dream Come True
 
2nd
1. Intro
2. Ride In The Sky
3. Dream On Dreamer
4. Sometimes
5. Never Stop
6. Back To Love
7. Midnight At The Oasis
8. BNH
9. Stay This Way
10. Spend Some Time
EC1. You Are The Universe
EC2. Dream Come True

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