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"SAVE LIVE MUSIC Ⅲ" HIROMI × AKIKO YANO

artist 上原ひろみ , 矢野顕子

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ライヴを愛するすべての人に、音のエールを送る-------。

上原ひろみがコロナ禍に苦しむライヴ業界の救済を願いスタートさせたロングラン・シリーズの第3弾"SAVE LIVE MUSIC Ⅲ"が、昨日5月25日から始まりました。本日、29日、30日のプログラムは引き続き「上原ひろみ×矢野顕子」(30日のセカンド・ショウは配信実施予定)、そして31日と6月1日のプログラムはソロ・ピアノによる「上原ひろみ ~BALLADS 2~」(1日のセカンド・ショウは配信実施予定)です。

ピアニストの上原ひろみと、ピアニスト/ヴォーカリストの矢野顕子とのデュオは2004年から始まり、これまでホール・コンサートを収めたアルバム2作『GET TOGETHER -LIVE IN TOKYO-』、『ラーメンな女たち -LIVE IN TOKYO-』がリリースされていますが、今回は抜群にインティメイトな「ブルーノート東京」でのライヴです。ふたりの"音の対話"を、鮮度たっぷりのピアノ・タッチを、まさに目の当たりに感じ、日光のごとく浴びることのできるひとときがオーディエンスを待っているのです。ステージの真ん中に二台のグランド・ピアノがおかれ、向かって左側のピアノを矢野顕子、右側のピアノを上原ひろみが演奏します。ピアノたちが連なった姿は、まるで巨大な黒いクジラのよう。ふたりはそこから七色のトーンを引き出し、ユーモア、ウィット、スリルを交えながら、緩急に富んだパフォーマンスを繰り広げます。

曲目は"その場のお楽しみ"とさせていただきたいところですが、それぞれの代表曲あり、あっと驚く組み合わせのメドレー(マッシュアップと呼んでもいいかもしれません)あり、ソロ・パフォーマンスありと、とにかく多彩です。MCは矢野が担当、ユーモラスかつタメの利いたトークで(観客の反応をうかがうように時おり挿入される絶妙な"間"もポイントでしょう)、マスク越しのオーディエンスの表情を和ませます。演奏しているときのふたりの表情も実に生き生きしています。互いに心から信頼しているからこそ、ここまで"跳べる"んだろうな、冒険することができるんだろうなと、ぼくはパッセージのひとつひとつに聴き入りました。

今回のSAVE LIVE MUSIC Ⅲはまた、スペシャルなコラボ・メニューがいっぱい。ラーメン"RAMEN SAVES LIVE MUSIC"、タルト"ピアノが上手くなるりんごのタルト"、公演限定アーティスト・カクテルメニュー"長い、しあわせ"など、ネーミングもひたすら楽しくなっています。また、全公演を通じて、上原ひろみと矢野顕子のサイン入りワインボトルが限定販売されることも決定しました。この"SAVE LIVE MUSIC Ⅲ"も、前2シリーズ同様、毎セットが必見必聴になるに違いありません。
(原田 2021 5.27)


Photo by Takuo Sato

☆"SAVE LIVE MUSIC RETURNS"公演 特設ページ
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☆配信チケットも絶賛発売中!

■"SAVE LIVE MUSIC Ⅲ" 上原ひろみ×矢野顕子
2021 5.26 wed., 5.27 thu., 5.29 sat., 5.30 sun.
※生配信:5.30 sun. 2ndショウ
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■"SAVE LIVE MUSIC Ⅲ" 上原ひろみ ~BALLADS 2~
2021 5.31 mon., 6.1 tue.
※生配信:6.1 tue. 2ndショウ
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SET LIST

2021 5.26 WED.
1st&2nd
1. ラーメンたべたい (ラーメンな女たちVERSION)
2. げんこつアイランド (げんこつ山のたぬきさん ~ Cantaloupe Island)
3. Dreamer
4. Margarita ※Hiromi Solo
5. 大家さんと僕 ※Akiko Yano Solo
6. りんご祭り (Don’t Sit Under the Apple Tree ~ リンゴの唄)
EC1. Green Tea Farm
EC2. 飛ばしていくよ

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