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JOYCE with special guest JOAO DONATO

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ジョイス-JOYCE


公演2日目のリポート:JOYCE with special guest JOAO DONATO



いまや年に一度の風物詩といっていいでしょう。ジョイスが今年も素敵なライヴを繰り広げています。

スペシャル・ゲストは、‘ブラジル音楽界にこの人あり’と謳われるピアニスト/作曲家のジョアン・ドナート。ジャズ・センスにあふれた繊細にして大胆なピアノには、誰にも真似のできない味わいがあります。キューバの伝説的打楽器奏者、モンゴ・サンタマリアのバンドにいたことがあるせいか、ラテン・フィーリングが豊富なのも特長です。
皆さんご存知かと思いますが、ジョイスはギターの達人でもあります。そして通常、彼女のバンドには他のコード楽器(ピアノやギターなど)が入っていません。歌いながら奏でられるギター1本で、必要な和音がまかなえるからです。そこにドナートのピアノが加わると、どうなるか。ギターが紡ぎだす豊かなハーモニーと、分厚いピアノの和音がどう絡んでいくか。会場に着いたぼくは、わくわくしながら開演時間を待ったのでした。

前半はドナートを除くジョイス・グループによる演奏です。彼女のヴォーカルとギターのコンビネーションには‘一体化’という言葉がぴったり。ストゥールにすわり、ギターを爪弾きながら歌う彼女の姿は、たとえシルエットになったところで‘あっ、ジョイスだ!’とわかることでしょう。夫君トゥチ・モレーノのドラムスは相変わらず歯切れ良く、ジェシ・サドキのトランペットは、まるで60年代のフレディ・ハバードのようなハード・ブロウで迫ります。

ドナートはステージの中盤から登場しました。ぼくは以前、コンサート・ホールで演奏する彼を2階席から見たことがありますが、まさかクラブで、こんなに近くで巨匠のタッチを味わえるとは、感激というしかありません。ピンと立ったピアノの音が、ジョイスたちのサウンドに溶け込んで、バンド全体の響きがさらに豊かになります。

ドナート畢生の名曲といえる「AMAZONAS」、メンバーのユーモラスなコーラスをフィーチャーした「GUARULHOS CHACHACHA」、ジョイスとドナートの歌声が重なり合う「NO FUNDO DO MAR」など、彼らの楽しく、優雅な音世界は尽きることがありません。ラストでは、お待ちかねの「FEMININA」がしっとり披露されました。いわずとしれたジョイスの定番ですが、この曲をプレイするドナートを見る機会は、はっきりいってレアだと思います。どうか皆様、この光景を目と耳に焼き付けてください。

秋の夜長、極上のブラジル音楽に身を任せる。これって、すごく粋なことではないでしょうか。
(原田 2009/9/28)


● 2009 9/27sun.-10/1thu.
JOYCE with special guest JOAO DONATO

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