美しき新星、アデュリーンが輝くステージ | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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美しき新星、アデュリーンが輝くステージ

美しき新星、アデュリーンが輝くステージ

ソウル、ファンク、ハウス、ディスコ・ブギー...
潮流の中心で注目を浴びる話題の新星が初登場!

 タキシード、ギャビン・テューレック、デイム・ファンクにも通じるディスコ・フィーリング、そしてファッション誌からの引き合いもあるそのルックスも魅力のアデュリーンが、いよいよブルーノート東京に!

text = Kazuya Nakura

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 さまざまなジャンルが混交し、相互に影響を及ぼし合いながら新しいエキサイティングな音の波が生まれた2010年代。その終わりしなに、我々はいま、またひとりの大きな可能性を秘めたニューフェイスの誕生を目撃しようとしている。アフロ・カリビアンをルーツに持ち、音の坩堝パリで生まれ育ち、現在はニューヨークを拠点に活動している新世代のディスコ・クイーン、アデュリーンである。そのクールビューティーな見た目からは想像もつかない太いグルーヴと漆黒のブラックネス、そしてしなやかなフュージョン・センス。アデュリーンは、多くの才能豊かな新鋭がしのぎをけずるダンス・ミュージックの聖地で、ソウル、ファンク、ディスコやハウス・ミュージックなど、さまざまなエッセンスを巧みに編み込んだ洗練されたミクスチャー・サウンドを武器に瞬く間に頭角を現した。そしてそのさらなる飛躍に、多くの人々が期待を寄せている。

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太くファンキーなベース、そして甘く力強いヴォーカルはチャカ・カーンやダイアナ・ロスを彷彿させる。


 音楽との最初の出会いは教会だった。兄が聖歌隊で歌っていたのだ。その姿に触発され、アデュリーンも、物心ついたころから人前で歌を披露しはじめる。その後9歳でピアノを弾き始め本格的に音楽の世界へ。ギターもほぼ独学で習得した。やがて高校を出た彼女は、プロのミュージシャンとしてのキャリアを志し単身でニューヨークへと渡った。当初は短期留学の予定だった。だがニューヨークは彼女にとってあまりにも刺激が多く、また居心地もよかった。そのまま居着いてしまい気付けば十数年、現在に至っているという。ニューヨークに根を下ろしたアデュリーンは、ミュージシャンとして、シンガーとして、様々なアーティストやバンドと、スタジオやステージを共にしてきた。初期のころは、 Us 3(アススリー)のアキルらとザ・クラウドというユニットを組んでいた。ベースを本格的にやるようになったのはクラウドのときだった。自らのハイトーン・ボイスと重低音の鮮やかなコントラスト。それが強みになることに気付いた彼女は、以降、ベースに専念するようになったのだ。近年はシーロー・グリーンのライヴ・バンドでも、ベースを演奏したりバック・コーラスでマイクを持ったりしている。そしてエスコート。ニューヨークのクラブ・シーンでは知る人ぞ知るディスコ・バンドに、彼女はシンガーとして参加、アル バムもリリースしている。さらにそのエスコートとしばしばイベントやパーティーを共にしていた、いわば兄弟のようなミッドナイト・マジックというバンドがいる。あるときアデュリーンは、そのミッドナイト・マジックのメンバーのモーガン・ワイリーに声をかけ、彼女の曲にゲスト参加してもらった。これがすべてのはじまりだった。当初は、まずはお試しで1、2曲のつもりだった。それがモーガンのクリエイティヴな音の引き出しに魅せられもう1曲、さらにもう1曲と続けるうちに、いつの間にかアルバムをまるまる1枚出せてしまうほどの曲のストックが。そうして出来上がったのがデビュー・アルバムの『Adeline』であった。

『Adeline』のアルバム・ジャケットは彼女の表情を実によくとらえている。アデュリーンは決してぽっと出の新人ではない。10年以上もの長きにわたり第一線に身を置きながら、この来たるソロ・デビューの日に向け試行錯誤を繰り返してきた。これが初めての作品だが、迷いは微塵もない。すべてを出し尽くした充実感も、うかがえる。ジャケット写真からは、彼女の強い覚悟や自信を感じ取ることができるのではないだろうか。この凛とした佇まいの美しさよ。もちろん、アルバムのアナウンスを受け、いち早く「Nylon」や「Vogue」といったファッション誌からインタビューを受けていたことからもわかるように、見た目のファッショナブルな要素も、彼女の大きな魅力であろう。ベースを抱えた彼女の立ち姿を想像するだけで、期待は際限なく膨らんでいく。

 ライヴでは彼女と共にステージに立つバンド・メンバーたちにも注目したい。いずれも強力な猛者ぞろいなのだ。キーボードはモーガン・ワイリーだ。アルバムの共同プロデューサーもつとめた彼は、もともとはハーキュリーズ・アンド・ラヴ・アフェアというニューヨークを代表するダンス・バンドのメンバーだった。モーガンがいたころ、このバンドには、今ではアノーニとして知られる奇才アントニー・ヘガティ(アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ)も在籍していた。モーガンはLCDサウンドシステムのアルバムに参加していたこともあった。ロックやクラブの垣根を越えたニューヨークのライヴ・シーンのキーマンだ。そしてギターのジャリール・バントン。彼もアルバムの参加メンバーだ。インディ・ロック好きなら誰もが知っている人気バンド、TVオン・ザ・レディオのあのジャリールその人である。TVオン・ザ・レディオでも圧倒的な存在感を放つジャリールだが、この人は実は昔からセッション・ミュージシャンとしてクラブ・シーンでも引っ張りだこだった。ヒップホップもハウスもお手のもの。全ジャンル対応のマルチ・タレントなのだ。ドラムのジム・オルソーも『Adeline』のレコーディング・メンバーである。

 アデュリーンのうたはスウィートでエモーショナル。聞き手の心を揺さぶる不思議な魅力がある。同時に、ファンキーでダンサブルで、人々を本能的に突き動かす力強いグルーヴも、兼ね備えている。旧知のメンバーと共に作り上げるステージは、彼女のそんな音楽的な魅力を、何倍にも増幅させてくれることになるに違いない。ソウルフルなダンス・ミュージックが好きな音楽ファンにとって、またとない特別な夜になるのではないだろうか。

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『Adeline』

(Adeline Music / BBQ)

SPECIAL TOPICS!

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5/25(土)、カフェレストランバー「Lady Blue(レディ・ブルー)」にて
ミニライヴが決定!
ADELINE -Live & Dinner-
◆2019.5.25 sat.
1st:Open 17:30 / Live 18:30 2nd:Open 19:45 / Live 20:30
Member:Adeline(vo,b)、Morgan Wiley(key) Music Charge:Free
レディ・ブルー http://ladyblue.jp/
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ブルーノート東京とレディ・ブルー店頭にて
新譜『Adeline』のサンプラーCDを無料配布中!
レディ・ブルー http://ladyblue.jp/
※数に限りがございます。

The EXP Series #26 アデュリーン
2019 5.26 sun., 5.27 mon.


5.26 sun.
 [1st]Open4:00pm Start5:00pm [2nd]Open7:00pm Start8:00pm
5.27 mon.
 [1st]Open5:30pm Start6:30pm [2nd]Open8:20pm Start9:00pm
公演詳細はこちら → http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/adeline/

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名倉和哉 (なくら・かずや)
印刷会社やレコード会社のサラリーマンを経て現在は音楽レーベル「カレンティート」主宰。エレクトロニック、ワールド・ミュージックやソウル/ファンクなどを中心に、新旧外国音楽の輸入卸や宣伝などの業務に従事。

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