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"カメレオン・バンド"として待望の来日公演目前! ハーヴィー・メイソンへの最新インタビューが到着

"カメレオン・バンド"として待望の来日公演目前! ハーヴィー・メイソンへの最新インタビューが到着

才能溢れる気鋭プレイヤーたちとともに、
ハーヴィーが現代へ蘇らせる、
ジャズ・ファンク・クラシック『カメレオン』

 グルーヴ・マスター、ハーヴィー・メイソンによる"カメレオン"は、本気のプロジェクトだ。単に名曲を演奏するだけではなく、フレッシュな注目のプレイヤーを次々に抜擢して、刺激的なセッションを展開してきた。来日直前のハーヴィーに、このプロジェクトのこと、今回の参加メンバーのことなどを訊いた最新のインタビューをお届けする。

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interview & text = Masaaki Hara
photography = Devin DeHaven

 ハーヴィー・メイソンにとって、ハービー・ハンコックの『ヘッド・ハンターズ』の録音は特別なものだったという。とりわけ、代表曲の"カメレオン"は当時のメンバーの濃密な関係性から生まれたものだった。

「ヘッド・ハンターズと共に作った"カメレオン"は、みんなが作曲のプロセスに携わっていたこともあったのでごく自然に出来上がった。僕たちは時間を要することなく、シームレスに繋がることができたんだ。また、その頃は毎日一緒に過ごしていたので、日々刺激を受け続けていたよ。そんな中、僕としては自分自身にあるありったけの創造性を出し切ることを目指していたんだ」

 その"カメレオン"を、ハーヴィー自身が40年振りにリメイクをしたことで(2014年にアルバム『カメレオン』をリリース)、それをきっかけにカメレオン・バンドのプロジェクトもスタートした。過去を振り返るのではなく、新たな若いメンバーとの演奏を積極的に推し進めていく活動となった。

「カメレオンは常に変化と再生をしているよね。僕は創造的な思考を高めるために、音楽的にカメレオンでいることによって、新しい状態を常に保ち続けるとともに、新しくもワクワクする編成を常に探求しているんだ」

 これまでのカメレオン・バンドには、カマシ・ワシントン、クリス・ターナー、マーク・ド・クライヴ・ロウ、マイルス・モズレーなど、注目されるプレイヤーたちをいち早くフィーチャーさせてきた。

「大勢いる才能に溢れた若いプレイヤーの中からそれぞれ厳選し、共演し、足かせを外してあげた状態で、彼らのフレッシュなアプローチを演奏にもたらすことに、僕自身がプライドを持っているんだよ」

 今回の来日公演も、昨年に引き続き、キーボードにマーク・ド・クライヴ・ロウを選び、新たに、ケンドリック・ラマー『To Pimp A Butterfly』のプロデュースやソロ作『Astral Progressions』で注目を浴びたトランペットのジョセフ・ライムバーグと、晩年のプリンスと作った"Ruff Enuff"が話題となったベースのモノネオンという実に興味深いメンバーを抜擢している。

「マークはとてもセンスが良く、並外れたプレイヤーだね。彼は僕たちが何を演奏していようと、特別な何かをもたらしてくれる。彼は最近の流行りの音を操ることに素晴らしく長けていて、彼がもたらしてくれるムードや驚きが大好きなんだ。モノネオンを初めて見たのは彼がNAMMショーで一人でベースを弾いているときで、立ち止まらずにはいられなかったよ。彼の演奏は彼の名前や見た目と相反しつつも対になっていて、異様とも受け取れる音楽的なアイディアを目の前にして、僕は"彼と共演しなければならない"と感じたんだ。プロデューサー兼トランペット奏者であるジョセフは最近話題になっている新譜(『Astral Progressions』)があったから、推薦を受けて共演することになった。彼が持ち合わせている新しい音を"カメレオン"のプロジェクトに組み合わせることを狙っているよ」

 昨年の公演でも若々しいプレイに驚かされたが、今回はそれ以上のステージが展開される予感がする。ジョセフ・ライムバーグからも「サプライズになる」というメッセージがすでに僕の元に届いている。

「お客さんのたくさんの耳と目がステージに釘付けになることを期待しているよ。メンバーの一人一人を注視して欲しいんだ。実際問題、僕ら自身この企画がどの方向に進むのかまだ未知数なので、特別なことになるのは間違いなく、ファンのみんなにとってもとてもエキサイティングな内容になるはずだよ」

 スペシャル・ゲストも用意されている。ハーヴィー自身のたっての希望があってDJ Krushが登場する(2日、3日の公演のみ)。そのステージがさらにエキサイティングなものになるのは必至だろう。そして、気鋭の若手サックス奏者、浜崎航もフィーチャーされる。

「DJ Krushは日本において無二の存在で、リズミックなアプローチをしつつ、彼特有のヴァイブスや並外れた説得力のある色付けをしてくれることに期待しているんだ。浜崎航は、このバンドのメロディーを理解してもらった上で、燃えるようなソロをしてくれることに期待している。彼は小曽根真からの強い推薦があって決めたんだ。その卓越した演奏はお客さんを釘付けにするよ。そして、これらの粒ぞろいなミュージシャンによる、新しくも味わいのある演奏に期待してほしいんだ」

 ハーヴァーから多くのことを学んだと、これまでの共演者はみな揃って口にしているように、カメレオン・バンドは刺激的なセッションの場になっている。今回もきっと予想を遥かに超えたステージとなることだろう。

原 雅明(はら・まさあき)
音楽評論家として執筆活動の傍ら、レーベルringsのプロデューサーやLAの非営利ネットラジオ局の日本ブランチdublab.jpのディレクターも務め、都市や街と音楽との新たなマッチングにも関心を寄せる。
http://ringsounds.tumblr.com

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