ドゥラン・ジョーンズ & ジ・インディケーションズが示すソウルの伝統と未来 | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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ドゥラン・ジョーンズ & ジ・インディケーションズが示すソウルの伝統と未来

ドゥラン・ジョーンズ & ジ・インディケーションズが示すソウルの伝統と未来

※ドゥラン・ジョーンズ & ジ・インディケーションズ公演は、アーティスト側と協議のうえ、公演を延期することとなりました。本公演を楽しみにされていました皆さまには、深くお詫び申し上げます。

21世紀のインターネット・エイジを生きる
ヴィンテージ・ソウル

 GoogleのCM曲「Groovy Babe」も話題となった2020年代のソウル・バンド、ドゥラン・ジョーンズ & ジ・インディケーションズが初来日。ソウル通を唸らせた新世代のヴィンテージ・サウンドがまもなく日本に上陸する。

Text = Ryohei Matsunaga

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 ドゥラン・ジョーンズのことを知ったのは、それほど前のことじゃない。去年(2019年)の夏、クルアンビンにしばらくうなされていたぼくに友人のDJが教えてくれたのが、ドゥラン・ジョーンズ & ジ・インディケーションズの最新リリースにしてセカンド・アルバムの『アメリカン・ラブ・コール』だった。その場で聴かせてもらい、一瞬で手玉に取られた。クルアンビンとはまた色合いの違うソウル・ミュージックだけど、ストイックさと色気の両方があっていい。彼らは黒人シンガー、ドゥラン・ジョーンズをリーダーにした5人組。バックを務めるメンバーは白人で、カレッジ・バンド然としたルックスをしていることに驚かされる。彼らはまだ若いバンドなのだ。

 スタイル的には、いわゆる"ヴィンテージ・ソウル"に分類されるのかもしれないが、グルーヴを裏打ちしている感覚には"新しさ"がある。トラディショナルな音楽を新しい感覚で聴く耳と身体が、旧来のミクスチャーや批評性とは違うナチュラルさを生んでいるのだろう。




 YouTubeにいくつかある彼らのライヴ映像を見ていると、惜しくも2016年に亡くなったシャロン・ジョーンズが率いたシャロン・ジョーンズ & ザ・ダップ・キングスを思い出す。もっと言えば、彼らがバンドでやろうとしているのは、ザ・ダップ・キングスがシュギー・オーティスの「インスピレーション・インフォメーション」をカヴァーした素晴らしいヴァージョン(2011年リリースのオムニバス・アルバム『Dark Was The Night』収録)に近い感覚かもしれない。

 シュギー・オーティス〜シャロン・ジョーンズ〜ドゥラン・ジョーンズという連鎖が、そこにあった。折しも、彼らは最新シングルとしてデヴィッド・ボウイがアメリカン・ソウルに没入した名曲「Young Americans」(1975年)のカヴァーをリリースしたところ。"本物の"ソウル・ミュージックへの憧れをボウイ流に反転させたプラスチック・ソウルの古典を、21世紀のインターネット・エイジをヴィンテージな魂で生きる彼らがもう一度反転させて現世に引き寄せる。そんな奇跡の一夜にぜひ立ち会いたい。





松永良平(まつなが・りょうへい)
ライター/編集。雑誌/ウェブで記事執筆、インタビューなど。著書『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』(晶文社)発売中。

Live Information

The EXP Series #36
DURAND JONES & THE INDICATIONS
The EXP Series #36
ドゥラン・ジョーンズ & ジ・インディケーションズ


4.13 mon. ブルーノート東京
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/durand-jones/
4.11 sat.モーション・ブルー・ヨコハマ
http://www.motionblue.co.jp/artists/durand-jones/

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