【JAM vol.241】UNLIMITED MILES - interview : John Beasley - | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.241】UNLIMITED MILES - interview : John Beasley -

【JAM vol.241】UNLIMITED MILES - interview : John Beasley -

interview & text = Makoto Miura
photo = Tsuneo Koga
interpretation = Keiko Yuyama

生誕100周年。
アンリミテッドなマイルスとの関係

 2026年、ジャズはまたひとつの節目を迎える。近年ニュースで目にしたセロニアス・モンク、チャーリー・パーカーに続いて"ジャズ・ジャイアンツ生誕100周年"を迎えるのが、今年はあのマイルス・デイヴィスになるからだ。いったいどんなプロジェクトが発表されるだろうと思っていた最中、実際にマイルス・バンドで本人と活動を共にしたジョン・ビーズリーがこの数年温めていた"Unlimited Miles Project"を引っ提げて、ブルーノート東京にやってくるというニュースが届いた。あの帝王と実際にツアー経験のあるジョンが、どの楽曲をどのように我々の眼前に届けてくれるのか?さらにはそのエポックな期間に起きた彼との逸話など、ダイアン・リーヴスの公演で55回目の来日を果たしたジョンに話を聞く機会を得た。

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ーーマイルスと貴方の関わりや、彼から受けた影響は?

「彼とはじめて仕事をした1989年より前からもちろん影響は受けていた。だから実際に彼と過ごせるようになったこと自体が人生を変えるような経験だった。当時の僕はある意味ギル・エヴァンスのような存在になりたいと願っていたよ。彼は24時間いつだってクリエイティヴな人でね。つねに新しい音楽を聴き、ライヴが終われば録音していたテープをチェックする。音楽だけでなく自ら絵も描けば、ステージ衣装のデザインもしていた。アート全般への貢献が素晴らしかったと思う」


ーー初期から晩年に至るまで、マイルスの音楽的側面で特に印象深い年代は?

「どれか特定の時代の彼の音楽を贔屓にすることはできない。むしろすべての時代において彼の音楽を愛していることが、このプロジェクトをやる上で大切だと思う。ただ今回のプロジェクトでリリースするアルバム収録曲に関していえば、ジョン・コルトレーンやハービー・ハンコックを擁した『Birth of Cool』に収められた楽曲を主軸に、『Tutu』や『Amandla』からも選んだ。『Birth of Cool』から採用した"Moon Dreams"に関してはより現代的に。一番大切なことは自分たちの世代が、今のVoiceを反映することだと思う」


ーーこのプロジェクトで表現したいことや達成したいことを教えてください。

「この新しいプロジェクトは、なによりまず彼のレガシーを讃えたい。限りなくポジティヴに。オーディエンスが僕たちのショウを通して気持ちを安らぐこともあれば、夢見るような体験もしてもらいたいと思っている。マイルスはつねに変化することを成し遂げてきた。彼のように変化し続けることの意味を自分の解釈で説明するなら、ひとつのことに固執せず、オープンな気持ちで勇気を持ってその変化を実現することだろうね。それを可能とする素晴らしいメンバーが今回一緒に来日する。それぞれがユニークな側面を持ち、幅広いクリエイティヴィティを携えているよ」

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ーーオフステージでマイルスの思い出を挙げるなら?

「ある時ショウの直前に、アーマッド・ジャマルみたいに演奏できないならステージに上がるなと彼は言った。アーマッドはホーン奏者と共演することがほとんどなかったから真意がわからなかったし、オーケストレーションの話とも考えた。彼のさまざまな発言はいろんな解釈をすることができたし、僕が現在かなりの数のオーケストラの仕事をしていることを踏まえると、彼の教えてくれたことは今でも続くレッスンのようだし、ずっと音楽を探求させてくれているようにも感じるよ」

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ーー4月の公演に向けてメッセージをお願いします。

「ブルーノート東京は間違いなく世界で一番のジャズ・クラブさ。だから今度の公演が待ちきれないよ。日本のジャズ・ファンはとても洗練されていているから彼らの前で演奏することが本当に楽しみだし、東京は自分のキャリアにおいてもはじめて訪ねた海外の街だったから思い入れがある。あれはフレディ・ハバードとの仕事だったね。それからヒューバート・ロウズや、スティーリー・ダンなど数多くのアーティストと来日した。来るたびに好きになって、ずっとこの街に恋をしているのさ」

LIVE INFORMATION

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UNLIMITED MILES: MILES DAVIS AT 100
feat. John Beasley, Sean Jones, Mark Turner, Kurt Rosenwinkel, Ben Williams, Terreon Gully

2026 4.21 tue., 4.22 wed., 4.23 thu.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/john-beasley/

<MEMBER>
ジョン・ビーズリー(キーボード)
ショーン・ジョーンズ(トランペット)
マーク・ターナー(サックス)
カート・ローゼンウィンケル(ギター)
ベン・ウィリアムス(ベース)
テリオン・ガリー(ドラムス)

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