【JAM vol.239】JOSÉ JAMES | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.239】JOSÉ JAMES

【JAM vol.239】JOSÉ JAMES

text = Kenichi Aono

ホセ・ジェイムズが
最新作とともに帰ってくる!
11年ぶりのブルーノート東京公演

 ホセ・ジェイムズがブルーノート東京に帰ってくる。前回のブルーノート東京公演はアルバム『ホワイル・ユー・ワー・スリーピング』(2014)をリリースしたタイミングで、以後、今回のステージまで〈Blue Note〉と、パートナーでもあるシンガー・ソングライターのターリことタリア・ビリグと立ち上げた自身のレーベル〈Rainbow Blonde〉からクオリティの高い作品を発表し、21世紀を代表するジャズ・シンガーとして存在感を示してきた。

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 公演タイトルからもわかるように、本公演は5月にリリースしたアルバム『1978:リベンジ・オブ・ザ・ドラゴン』を携えてのもの。同作は、前作『1978』(2024)の続篇ともいえる作品で、いずれもホセの生まれた年である1978年を振り返り、改めていまの自分を見つめ直すような内容である。今作ではブルース・リーの諸作に代表されるカンフー映画とブラックスプロイテーション映画にフォーカス。かたや肉体的、精神的鍛錬、かたや黒人によるブラック・パワーの表現とそれを通じた社会変革の機運といったイメージの両者に、ホセは通底するメッセージを感じとったようだ。

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 サウンド的にはディスコ・フレイヴァーが優勢で、実際、マイケル・ジャクソン「Rock With You」、ハービー・ハンコック「I Thought It Was You」、ローリング・ストーンズ「Miss You」、ビージーズ「Inside And Out」という当時のディスコ・チューンのカバーに取り組んでいるが、そこにはコンテンポラリーなジャズのタッチがしっかり刻まれている。このことはハービー・ハンコックやストーンズがアイデンティティを失わずにディスコに寄せてきた異種格闘技戦的アプローチとも重なるように思われて興味深いところだ。

 今回のステージはジャリス・ヨークリー(ドラムス)、BIGYUKI(シンセサイザー、キーボード)、黒田卓也(トランペット)とアルバムに参加したメンバーも顔を揃えた申し分ない布陣。11年ぶりのブルーノート東京、大いに期待していいだろう。

RELEASE INFORMATION


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『1978:リベンジ・オブ・ザ・ドラゴン』
(ユニバーサル ミュージック)

LIVE INFORMATION

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JOSÉ JAMES presents "1978: Revenge of the Dragon"

2025 10.11 sat., 10.12 sun., 10.13 mon.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/jose-james/

<MEMBER>
ホセ・ジェイムズ(ヴォーカル)
ターリ(ヴォーカル)
黒田卓也(トランペット)
BIGYUKI(シンセサイザー、キーボード)
パーカー・マクアリスタ(ベース)
ジャリス・ヨークリー(ドラムス)

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