【JAM vol.239】DIANNE REEVES | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.239】DIANNE REEVES

【JAM vol.239】DIANNE REEVES

text = Kazunori Harada

5度のグラミー賞に輝く世界最高峰ヴォーカリストが
圧倒的好評に応えて帰還!

 あの天衣無縫のパフォーマンス、伸びやかで輝かしい歌声に、今年も出会えることになった。カリスマ的支持を集めるヴォーカリスト、ダイアン・リーヴスの再来日が来たる11月に開催されるのだ。最高地点を更新し続ける女王の魅力と貫録を存分に示した約7年ぶりのブルーノート東京公演の余韻が残るなか、絶好のタイミングでのライヴ開催といえるだろう。

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 キーボード奏者のジョージ・デュークを叔父にもち、15歳から音楽活動を開始。1982年にファースト・アルバムを発表後、87年にブルーノート・レコードと契約し、アルバム『ダイアン・リーヴス』でメジャー・デビュー。いまや伝説的な大規模野外フェス「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル・ウィズ・ブルーノート」などへの登場で、日本でも一気に人気が上昇した。2002年には「ソルトレークシティオリンピック」の閉会式でパフォーマンスを行い、2005年公開のジョージ・クルーニー監督映画『グッドナイト&グッドラック』にはヴォーカリストの役で登場。鬼才ドラマーのテリ・リン・キャリントンをプロデューサーに迎えた2013年の作品『ビューティフル・ライフ』では、リオン・ウェアの「アイ・ウォント・ユー」やボブ・マーリーの「ウェイティング・イン・ヴェイン」などを見事"ダイアン色"に染め上げた。これまでの主な共演者にはセルジオ・メンデス、ハービー・ハンコック、ロバート・グラスパー、エスペランサ・スポルディングらの名が並び、通算5度のグラミー賞受賞歴を誇ると共に、全米芸術基金からジャズ・アーティストとして最高の栄誉にあたる"NEAジャズマスター"に任命されてもいる。

 長く豊かなキャリアに比して、これまで発表した自己名義のアルバムは20点ほどと、決して多いとはいえない。その背景には、ダイアンが極めて作品づくりに慎重であること、そして観客からの反応をダイレクトに感じることができるライヴ・パフォーマンスを重視していることがあげられる。幅広い声域、多岐にわたるレパートリー、ストレートに歌った時とフェイク(メロディを変化させる)気味に歌った時のコントラスト、管楽器奏者ばりにリズミカルで雄弁なスキャット、そして抜群のショウマンシップと、彼女の持つ魅力と風格を満喫できるのがライヴ・ステージなのだと断言したくなる。得意技のひとつといっていいであろう、歌によるバンド・メンバーの紹介も含めて、必見と必聴の瞬間が連続するに違いない。

DIANNE REEVESの画像1

 キーボードのジョン・ビーズリー、ギターのホメロ・ルバンボ、ベースのルーベン・ロジャース、ドラムスのテレオン・ガリーからなる共演者の顔ぶれは、昨年とまったく同じ。楽器陣とのインタープレイ(音の対話)を重視するダイアンは、格別にメンバーの選定にもこだわっているところがある。長く行動を共にする、いわば"ツーカー"といえる凄腕ミュージシャンとのステージは、ダイアンの魅力、各ミュージシャンの魅力、そして5人一丸となったユニットとしての魅力を至近距離で届けてくれることだろう。昨年の公演に大感激したリピーターはもちろん、新規のファン、ジャズ・ヴォーカリストを志望するひと、あらゆる音楽好きの心に迫る三日間となるだろう。

DIANNE REEVESの画像2

LIVE INFORMATION

DIANNE REEVESの公演バナー画像

DIANNE REEVES
2025 11.13 thu., 11.14 fri., 11.15 sat.
11.13 thu., 11.14 fri.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
11.15 sat.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/dianne-reeves/

<MEMBER>
ダイアン・リーヴス(ヴォーカル)
ジョン・ビーズリー(ピアノ)
ホメロ・ルバンボ(ギター)
ルーベン・ロジャース(ベース)
テリオン・ガリー(ドラムス)

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