【JAM vol.238】MAMMAL HANDS | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.238】MAMMAL HANDS

【JAM vol.238】MAMMAL HANDS

text = Kazunori Harada

英国屈指の音楽ユニットが、元ゴーゴー・ペンギンの
ロブ・ターナーを含む最新ラインナップで初出演

 ジャイルス・ピーターソンやジェイミー・カラムが称賛。ジャズ、現代クラシック、エレクトロニカ、フォーク・ミュージック、ミニマル・ミュージック等を融合しながら香り高い世界を描く3人組、ママル・ハンズが待望の公演を行う。来日は2017年以来8年ぶり、ブルーノート東京への出演は今回が初めてとなる。

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 サックス奏者のジョーダン・スマート、ピアニストのニック・スマート、ドラムス/パーカッションを担当するジェシー・バレットが集まり、2012年にイングランド東部のノーリッジで結成。2014年、トランペット奏者マシュー・ハルソール(昨年10月、ブルーノート東京で公演)が主宰する在マンチェスターのゴンドワナ・レコーズから『Animalia』でアルバム・デビューを飾った。2016年リリースの『Floa』は、日本でも某レコード店の輸入盤CD年間ジャズチャートで首位を獲得するヒットとなり、以後も『Shadow Work』(2017)、『Captured Spirits』(2020)、『Gift from the Trees』(2023)と、およそ3年に1枚のペースで密度の濃い作品を発表。"サックスは木管楽器なのだ"と改めて痛感させてくれるジョーダンのあたたかな音色、並外れた鍛錬のあとをうかがわせる強力な左手の動きがベースの不在を補って余りあるニックのピアノ・プレイ、スティックだけではなくマレット等も駆使しながら色彩感に富む打撃を行うジェシー、この3人が紡ぐ音の風景には心底うっとりさせられた。

MEMBERの画像

 そこに飛び込んできた話題が昨年4月のジェシーの脱退、そしてロブ・ターナー(元ゴーゴー・ペンギン)の加入である。ゴーゴー・ペンギンといえば、かつてはママル・ハンズと共にゴンドワナから作品を出していた、いわばレーベル・メイトといえる存在。そのユニット在籍時に、独特のセッティングによるドラム・セットを駆使して異彩を放っていたロブが、ママル・ハンズの一員になるとは!スマート兄弟とロブが生み出すアンサンブルを至近距離で味わう快感、それを想像するだけで公演に至る毎日が楽しくなってくる。

RELEASE INFORMATION

mammal-hands20250915Img2.jpg

『Gift from the Trees』
(Gondwana Records)

LIVE INFORMATION

MAMMAL HANDSの公演バナー画像

MAMMAL HANDS
2025 9.15 mon., 9.16 tue.
9.15 mon.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
9.16 tue.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/mammal-hands/

<MEMBER>
ジョーダン・スマート(サックス)
ニック・スマート(ピアノ)
ロブ・ターナー(ドラムス)

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