【JAM vol.237】MONONEON

text = Kazunori Harada
プリンスの薫陶を受けた
ベース・ヒーローが再び降臨
ライヴで広がる進行形ファンクの真髄
ファンク・レジェンドのジョージ・クリントン、ブルーノ・マーズやレディー・ガガの作品にも関わる辣腕プロデューサーのジェイムズ・フォントルロイ等をフィーチャーした新曲「God Reason」をリリース。溢れんばかりのユーモア、問答無用のうねり、超絶的なベース・テクニックを共存させた異才、モノネオンがおよそ2年半ぶりに公演を行う。
父親がベーシストだったためか4歳からこの楽器を始め、10代の初めには伝説的ファンク・グループ"バーケイズ"でもプレイしたという。プリンスが最晩年に活動を共にしたメンバーとして知られるとともに、数えきれないほど多くの才人アーティストの楽曲でボトムを支えてきた。NE-YO、ヴルフペック、RC&ザ・グリッツ、ジェイコブ・コリアー、ピート・ロック、ノウワー、ゴースト・ノート、コリー・ヘンリーと、関連人物の一部を紹介するだけでも現代グルーヴ・ミュージックの地図ができあがる。
ブルーノート東京には2017年、ハーヴィー・メイソンのジャズ・ファンク・プロジェクト"カメレオン"で登場。翌18年にはロバート"スパット"シーライトとネイト・ワース主導のユニット"ゴースト・ノート"の一員としてステージに立った。ファンク・ベースのカリスマであるブーツィ・コリンズに通じる鮮烈なファッション・センス、右利き用の楽器を反転させたセッティング(低音弦が下に来る)による縦横無尽のプレイで話題を集め、2023年には遂に自らのユニットによる公演が実現。今回はリーダーとして2度目のブルーノート東京公演となる。ライヴの参加メンバーは前回同様、モノネオンの意志によって非公開になっているが、やはり前回同様、ステージに接すれば圧倒させられること間違いなしの、凄腕たちが絶え間なく技を繰り出す一夜となりそうだ。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーら先輩ミュージシャンからも称賛を受けるモノネオン。2022年にフェンダーから発売されたシグネイチャーモデル「MonoNeon Jazz Bass(R) V」を、痛快なまでに弾き倒してくれるに違いない。
LIVE INFORMATION
MONONEON
2025 6.19 thu., 6.20 fri.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/mononeon/
<MEMBER>
モノネオン(ヴォーカル、ベース)
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