【JAM vol.220】DOMi & JD BECK | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.220】DOMi & JD BECK

【JAM vol.220】DOMi & JD BECK

text= Kenichi Aono

アンダーソン・パークも認めた
新しい才能、ドミ&JD・ベック
クールでグルーヴィーなデュオ演奏は必見

アンダーソン・パーク主宰のレーベル〈APESHIT〉とブルーノートのダブル・ネームで2022年にリリースされたアルバム『NOT TiGHT』が大きな話題となったドミ&JD・ベック。フランス・メスで2000年に生まれ、フランス国立高等音楽院を卒業後、ボストンのバークリー音楽大学に入学したドミ(キーボード)と、アメリカ・テキサス州ダラスで2003年に生まれ、10歳からドラムを始め、12歳でプロデューサーとしてのキャリアをスタートさせたJD・ベック(ドラムス)が2018年に出会い、デュオとして活動を開始。

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 以後、ハービー・ハンコック、アンダーソン・パーク、サンダーキャット、ルイス・コール、ザ・ルーツらと共演を果たし、また2020年の「アダルト・スイム・フェスティバル」でアリアナ・グランデ、サンダーキャットとともにプレイした「Them Changes」や、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークのユニット、シルク・ソニックのシングル「Skate」を共作したことも記憶に新しい。

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 アーティスト写真から受けるふんわりとした印象は、演奏を聴くといい意味で裏切られる。スティーヴィー・ワンダーやダニー・ハサウェイ、あるいはボブ・ジェームスとも通底するファンクネス&メロウネスにエレガントな香りを添えたようなドミの鍵盤さばき----彼女は指に加えて足でペダル・キーボードを奏で、ベース・ラインを生み出している----、極めてシンプルなセットから繰り出されるベックのドラムは、ルイス・コールを彷彿させる高速ビートなど豊富なアイデアと卓越した技巧が感じられるもの。

そんな2人が送り出す音楽は、複雑でありながらすんなりと耳に入ってくるポップネスがあり、また演奏している様子も実にクールだ。これまでのさまざまなパフォーマンスの映像を見るかぎり、2人はステージ上で向かい合って演奏しており、それゆえ演奏中の手足の動きが客席からよくわかる。今回のブルーノート東京公演ではそのあたりも楽しめそうだ。新しい才能によるクールなステージ、必見である。

LIVE INFORMATION

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ドミ&JD・ベック

2023 5.10 wed., 5.11 thu., 5.12 fri.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/domi-jd-beck/

<MEMBER>
ドミ(キーボード)
JD・ベック(ドラムス)

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