【JAM vol.219】BILL EVANS & ROBBEN FORD "Blues, Miles & Beyond" | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.219】BILL EVANS & ROBBEN FORD "Blues, Miles & Beyond"

【JAM vol.219】BILL EVANS &  ROBBEN FORD "Blues, Miles & Beyond"

text = Kazunori Harada

圧倒的反響を巻き起こした名コンビが4年ぶりに登場。
ダリル・ジョーンズを迎え、いっそう白熱のステージに

 今なお絶大な影響力を誇る20世紀音楽シーン屈指のアイコン、マイルス・デイヴィス。あまりにも唯一無二なトランペット吹奏、多彩かつ刺激的なサウンド・ディレクション、さらに"俺の音楽をジャズと呼ぶな"と言いつつ尖端のカルチャーに接近を続けていたら結果としてジャズの拡大に大きく貢献......という一種の矛盾を抱えてしまった超大物である。

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 マイルスはまた、次世代を見出す才能にも恵まれていた。サックス奏者ビル・エヴァンスとギター奏者ロベン・フォードの名コンビを強く結びつけるのも、"マイルス"というファクターだ。ビルは1981年マイルス・バンドに抜擢され、やはり新進気鋭であったマーカス・ミラーやマイク・スターンと共に、マイルス・サウンドに刺激を加えた。ロベンは86年に参加、前任ギタリストのジョン・スコフィールドとはまた一味異なる濃厚なブルース・フィーリングで個性を打ち出した。今回のライヴではさらに、ダリル・ジョーンズが参加する。93年以降はローリング・ストーンズのサポート・ベーシストとして活動する彼も、80年代の一時期はマイルスの許にいた。ただしビル、ロベン、ダリルが揃ってマイルス・バンドで演奏したことはない。それもまた、当公演のキャスティングの妙味であろう。ドラムスは、ビル&ロベン・コンビと長く共演するキース・カーロックが担当。スティング、ジョン・メイヤーらのサポート、スティーリー・ダンやTOTOでも圧倒的なプレイを聴かせる彼の存在を得て、レジェンドたちの宴はさらにパーフェクトになるはずだ。

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 ビル、ロベン、ダリル、キースは昨年の秋にアルバム『Common Ground』を発表したばかり。ステージではここからの日本初演を中心に、2019年リリースの『The Sun Room』(ベースはジェームス・ジナス)からの楽曲もプレイされる予定だ。絶え間ない前進を続けるマイルス・チルドレン+1による白熱のステージに、期待が尽きることはない。

RELEASE INFORMATION


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Bill Evans, Robben Ford, Darryl Jones & Keith Carlock
『Common Ground』
(MPS)

LIVE INFORMATION

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ビル・エヴァンス & ロベン・フォード "Blues, Miles & Beyond"
featuring ダリル・ジョーンズ & キース・カーロック


2023 4.14 fri., 4.15 sat., 4.16 sun., 4.17 mon.
4.14 fri., 4.17 mon.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm
[2nd]Open7:45pm Start8:30pm
4.15 sat., 4.16 sun.
[1st]Open4:00pm Start5:00pm
[2nd]Open7:00pm Start8:00pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/bill-evans/

<MEMBER>
ビル・エヴァンス(サックス)
ロベン・フォード(ギター)
ダリル・ジョーンズ(ベース)
キース・カーロック(ドラムス)

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