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An Intimate Evening with JERMAINE JACKSON

artist JERMAINE JACKSON

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


あまりにもスペシャルな公演が昨日から始まっています。"世界一有名な音楽一家"ジャクソン・ファミリーの三男、ジャーメイン・ジャクソンによる奇跡のクラブ・ギグです。ブルーノート東京にはすでに次男のティト・ジャクソンが数度登場し、ブルース色の濃いショウで楽しませてくれましたが、ジャクソン5で六男のマイケル・ジャクソンと共にリード・ヴォーカルを担当していたジャーメインの歌やダンスを至近距離で堪能できるのもまた、大いなる至福です。そういえばホイットニー・ヒューストンの才能を早くから見出し、プロデュースやデュエットを行なうことで彼女が世界的アーティストへと躍進することを手助けしたのもジャーメインでした。

スーツにネクタイでビシッと決めたバンド・メンバーが演奏を始めると、いよいよジャーメインの登場です。ジャケット、ネクタイ、パンツ、すべて真っ赤。そこに白いシャツ、キラキラにコーティングされたベルト、黒いブーツが絶妙なコンビネーションを描きます。観客全員と目を合わせるようにして歌い始めたのは「Dynamite」。マイケルやホイットニーとのデュオも含む大ヒット・アルバムからのタイトル曲です。続いてはジャクソン5 改めジャクソンズの「Blame It On The Boogie」をジャーメインならではの味付けで。熱心なファンの方には釈迦に説法だと思いますが、諸般の事情でジャーメインはジャクソンズとは別行動をとっていました。ゆえに2011年、彼がこの曲をソロでリリースしたときには驚きが巻き起こったものでした。それがナマで聴けるのはまさしくファン冥利です。さらに自身のビッグ・ヒット「Let's Get Serious」ではベースの弾き語りで、場内をさらに盛り上げました。

初期ジャクソン5の大定番「I Want You Back」、「ABC」などはメドレーでテンポよくプレイされました。ステージ後部のスクリーンにはジャクソン5の映像やアニメが映し出され、"一緒に歌ってくれ"というジャーメインの呼びかけに反応して、会場中から合唱が起こります。そして愛する弟に捧げた"フォーエヴァー・マイケル"というコーナーでは「I'll Be There」や「Gone Too Soon」をしっとりと。スティーヴィー・ワンダーのバンドでも演奏するギター奏者カイル・ボールデンら凄腕メンバーが活躍したインストゥルメンタル・コーナーの後、ジャーメインは黒のジャケットを着て再登場。客席への指差し、軽やかなターンには見とれるばかりです。ジャクソンズの「Heartbreak Hotel」やマイケルの「Wanna Be Startin' Somethin'」、「Beat It」(カイルがアーミングやライトハンドを用いたギター・ソロを繰り広げました)も惜しげもなく登場、ハイ・トーンでエッジの利いたマイケルの歌唱とはまた異なる味わいを持つ、ジャーメイン独特のマイルドな歌声で綴られるマイケル楽曲の数々には「弟の遺したナンバーを歌い継いで、今を生きるリスナーにライヴで伝えたい」という彼の強い意思を感じました。ステージは10日まで行なわれます。語り草になること間違いなしのクラブ公演、ぜひお越しくださいませ。
(原田 2019 11.8)


Photo by Tsuneo Koga

SET LIST

2019 11.7 THU.
 
1. DYNAMITE
2. BLAME IT ON THE BOOGIE
3. ROCK WITH YOU
4. ENJOY YOURSELF
5. JACKSON 5 MEDLEY (I WANT YOU BACK ~ ABC ~ STOP THE LOVE YOU SAVE)
6. DANCING MACHINE
7. LET’S GET SERIOUS
8. I’LL BE THERE
9. GONE TOO SOON
10. DADDY’S HOME
11. DO WHAT YOU DO
12. GROOVE LINE (BAND ONLY)
13. ALL I DO (BAND ONLY)
14. CAN’T LET HER GET AWAY
15. HEARTBREAK HOTEL
16. WHEN THE RAIN BEGINS TO FALL
17. DON’T STOP ’TIL YOU GET ENOUGH
18. WANNA BE STARTIN’ SOMETHIN’
19. WORKING DAY AND NIGHT
EC. BEAT IT

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