2019 2.10 sun., 2.11 mon.
                
              
              
              GEORGIA ANNE MULDROW & THE RIGHTEOUS
              
            artist DUDLEY PERKINS , GEORGIA ANNE MULDROW
                   
 
                
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
昨年10周年を迎えた名門ブレインフィーダー・レーベルからリリースの最新作『Overload』も大評判。アメリカ西海岸が生んだ稀代の才媛&歌姫、ジョージア・アン・マルドロウの初来日公演がついに始まりました。父親はエディ・ハリス(エレクトリック・サックスのパイオニア)他のバンドで活動したギタリストのロナルド・マルドロウ、母親はファラオ・サンダース等のバンドで歌ったことのあるリッキー・バイアーズです。
いったいどんなヴォーカルを生で響かせてくれるのかわくわくして会場に向かったのですが、ジョージア・アンの"第一声"は歌ではなくコンガでした。叩き終えた彼女は、猛烈なダイナミクス(メリハリ)をともなった表現で2013年リリースの楽曲「Akosua」を歌い上げます。声の伸びと艶が醸し出す気持ち良さと、聴いているこちらの衣服が揺れてくるほどのベースの音圧、こちらの心臓の鼓動にシンクロするかのようなバスドラの響き、空間を装飾するようなキーボードの和音が一体となって、自分のからだが包み込まれているような感覚を味わいました。
"やっと日本に来れました。信じられないほど素晴らしいわ! 私のライヴはインタラクティヴ(相互作用型)なの。オーディエンスの皆さんと触発しあって、サウンドをつくりあげていくのよ"的なことを語り、時に膝を折りながら、ときにこぶしを握った右腕を高く挙げながらの熱唱。ジャンプしながら手刀打ちのようなポーズをとり、そのつどバンド演奏が止まる(ストップ・タイムになる)場面にも高揚させられました。スキャットの活きの良さも鳥肌ものでした。いわゆる20世紀のジャズ・シンガーのシャバダバドゥビドゥバ的なそれではなくて、スペイシーで、波打つようで、瞑想的で・・・、とにかくライヴで彼女の深遠な世界を味わっていただきたいと思います。新作からは警察の横暴を題材にした「Blam」、「Aerosol」等を披露、公私ともにパートナーであるダッドリー・パーキンス(a.k.a.デクレイム)とは「Flowers」で引き込んでくれました。
音楽を、平和を愛し、ダイヴァーシティを尊ぶすべての人々に体験してほしい。それがジョージア・アン・マルドロウのライヴです。公演は本日も行なわれます。
(原田 2019 2.11)
Photo by Makoto Ebi
2019 2.10 SUN.
| 1st | |
|---|---|
| 1. | AKOSUA | 
| 2. | ZULU (THE MIND) | 
| 3. | AEROSOL | 
| 4. | BLAM | 
| 5. | FLOWERS | 
| 6. | OVERLOAD | 
| 7. | CIAO | 
| EC1. | MOONSONG LULLABYE | 
| EC2. | THE BLACK MOTHER | 
| 2nd | |
| 1. | AKOSUA | 
| 2. | ZULU (THE MIND) | 
| 3. | AEROSOL | 
| 4. | BLAM | 
| 5. | BLACKMAN | 
| 6. | FLOWERS | 
| 7. | COME HERE MY DEAR | 
| 8. | RUN IT DOWN | 
| 9. | OVERLOAD | 
| 10. | CIAO | 
| 11. | PATIENCE | 
| 12. | MYRRH SONG | 
| EC1. | MOONSONG LULLABYE | 
| EC2. | THE BLACK MOTHER | 







