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Blue Note Tokyo 30th Anniversary presents AN INTIMATE EVENING with DAVID FOSTER

artist BRIAN McKNIGHT , DAVID FOSTER

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


次々と行なわれるブルーノート東京30周年の豪華プログラムのなかでも、ひときわ光り輝くプログラムといっていいでしょう。ポップス界のマエストロ、デイヴィッド・フォスターによる奇跡のクラブ公演です。

その華麗なキャリア、星の数ほどあるヒット曲については、百科事典ほどのスペースがあっても書ききることは不可能と思われます。『ゴーストバスターズ』や『ボディガード』等のサウンドトラックを通じて、アース・ウィンド&ファイアーやシカゴやセリーヌ・ディオン等の歌唱を通じて、アトランタ・オリンピックやソルトレイクシティ・オリンピックの公式テーマ曲を通じて、彼の美しく親しみやすい音楽世界は、あらゆる場所に住む、幅広い世代の心を捉えてきたと言っても過言ではないはずです。

そのフォスターが久々に来日し(ブルーノート東京への登場は初めて)、手の届きそうな距離で自作自演を披露するのですから、これはレア中のレアです。場内は立錐の余地もないほどの超満員。先にステージにあがって演奏を始めたバンド・メンバーたちのプレイを聴いて"素晴らしい音じゃないか。このバンドはすごくいいんだよ、デイヴィッド・フォスターという男を除いてはね"とジョークを飛ばしながら、さっそうとピアノの椅子に座ります。ドラムスはマイケル・ジャクソン、エリック・クラプトン、マドンナ等のレコーディング参加でも知られる名手ジョン・ロビンソンが担当します。

セレクションに関しては、まさに"名曲の花束"といっていいでしょう。セットによって変化があるでしょうし、ここでは数曲を挙げるにとどめようと思いますが、特に'80~'90年代を過ごした洋楽ファンであれば、その曲のイントロを聴いただけで一気にテンションがあがること確実です。驚異的な音域の広さとメリハリを持つ韓国の歌姫ソヒャン('96年デビュー)は、『ボディガード』のサントラでホイットニー・ヒューストンが歌った「I Have Nothing」を絶唱。いっぽう、ブライアン・マックナイトは、少年の頃から大好きな曲だったというアル・ジャロウ「Mornin'」やアース・ウィンド&ファイアー「After the Love Has Gone」等を、エモーショナルに歌いあげます。"まさに唯一無二という言葉を体現するシンガー。彼のスケジュールが確保できて、一緒にプレイできることを本当に嬉しく思う"とフォスターはMCで語っていました。

公演は12月3日まで続き、2日からはブライアンに替わってジョーダン・ジョンが参加します。すべてのセットが圧巻の内容となること間違いなし!
(原田 2018 12.1)


Photo by Takuo Sato

SET LIST

2018 11.30 FRI.
1st
1. CAROL OF THE BELLS
2. POWER OF LOVE
3. THROUGH THE FIRE
4. ST. ELMO’S FIRE
5. CHICAGO MEDLEY
6. TEEN TOWN
7. I HAVE NOTHING
8. BRIDGE OVER TROUBLED WATER
9. MORNIN’
10. AFTER THE LOVE HAS GONE
11. I SWEAR
12. HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS
13. BACK AT ONE
14. SEPTEMBER
 
2nd
1. CAROL OF THE BELLS
2. POWER OF LOVE
3. THROUGH THE FIRE
4. ST. ELMO’S FIRE
5. CHICAGO MEDLEY
6. TEEN TOWN
7. I HAVE NOTHING
8. I WILL ALWAYS LOVE YOU
9. MORNIN’
10. AFTER THE LOVE HAS GONE
11. I SWEAR
12. ONE LAST CRY
13. BACK AT ONE
14. SEPTEMBER
EC. WATER FOUNTAIN

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