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MASATO HONDA B.B.STATION -Big Band Night-

artist 本田雅人

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


とんでもなく盛り上がった昨夏の結成20周年公演から、早くも1年が経ちました。本田雅人B.B.Stationのステージが昨日から開催中されています。今回もキャッチ―、パワフル、エキサイティングなサウンドで超満員の観客を沸かせ、興奮させ、酔わせます。

ブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラ directed by エリック・ミヤシロの花形プレイヤーであり、6月に中野サンプラザで行なわれた角松敏生のコンサートでもソロにアンサンブルに大活躍していた本田ですが、このブルーノート東京公演では彼自身が作編曲したナンバーがプレイされます。オープニングはいうまでもなく、バンド・テーマの「Theme For B.B.S.」。今回は流麗なサックス・ソリをフィーチャーした新アレンジ・ヴァージョンです。井上陽介のアコースティック・ベースと則竹裕之のドラムスの一体感、エリック・ミヤシロがリードするブラス・セクションの輝かしい響きにも耳を奪われます。つづく「放課後は日曜日」も大定番ですが、ここでは初参加のギタリスト、菰口雄矢(元TRIX)が大活躍。本田のスキャットとのユニゾンは文字通り息がぴったりです。井上はエレクトリック・ベースに持ち替えて図太い音を放ちます。

「Little League Star」はステージ後半で演奏された「Megalith」同様、本田のT-SQUARE加入第一弾となったアルバム『NEW-S』(1991年)からの選曲。黒葛野敦司(つづらのあつし)のテナー・サックスはジョン・コルトレーン風に骨太に迫り、中川英二郎のトロンボーン、小林正弘(『NEW-S』にも加わっています)のフリューゲルホーンも会心のソロを展開。モダン・ジャズ的なアドリブと、菰口のロック・タッチのギターがスムーズに同居し、融合しているのもこのバンドの奥深さ・面白さです。本田の溜息のでるほど美しい無伴奏の導入部に始まり、カデンツァで終わるのはバラードの「Fair Affection」。艶のある音色、美しいタンギング、起伏に富んだメロディ・ラインに魅了されます。

ソプラノ・サックスに持ち替えての「Pinocchio」(途中、拍子が何段階かに変化します。とくに"パッパパ"とうフレーズ以降の展開が圧巻)から、サックス・セクションの技量の高さに口をあんぐりさせられる「サックスのためのソナタ第18番(おはこ)」に続く流れもたまらなくエキサイティングでした。

"熱くゴージャスな演奏をお届けします"という本田のMC通りのプレイが満喫できたB.B.Stationの公演。本日もビッグ・バンドの魅力を、これでもかと届けてくれることでしょう。
(原田 2018 8.4)
Photo by Yuka Yamaji

SET LIST

2018 8.3 FRI.
1st
1. THEME FOR B.B.S
2. 放課後は日曜日
3. SEVEN
4. CIAO!!!
5. FAIR AFFECTION
6. CONDOLENCE
7. サックスのためのソナタ第18番「おはこ」
8. MEGALITH
EC. FADE AWAY
 
2nd
1. THEME FOR B.B.S
2. 放課後は日曜日
3. SEVEN
4. LITTLE LEAGUE STAR
5. FAIR AFFECTION
6. PINOCCHIO
7. サックスのためのソナタ第18番「おはこ」
8. MEGALITH
EC. JOY

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