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ERIC BENÉT

artist ERIC BENET

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

アルバム未収録曲も収めたコンピレーション作品『ザ・ベスト・オブ・エリック・ベネイ』を5月23日にリリース。ピアニスト平戸祐介のソロ・プロジェクト"Yusuke Hirado Prospect"のファースト・アルバム『Heritage』へのゲスト参加も記憶に新しいエリック・ベネイが、今年もソウルフルでセクシーな世界を繰り広げています。

バックはジョナサン・リッチモンド(キーボード)、アフトン・ジョンソン(ベース)、ジョン・"スティックス"・マクヴィッカー(ドラムス)という不動の顔ぶれ。ジョナサンとアフトンは「Spiritual Thang」などで極上のバック・コーラスを聴かせ、ジョンはエレクトリック・ドラムも組み込んだセットでサウンドに刺激を加えます。エリックのヴォーカルは地声とファルセットを使い分け、まるで二人の歌手が一曲を演じているよう。浅く帽子をかぶり、ジャケット(赤いポケットチーフが印象的です)をラフに着込んで、観客すべてに目線を配りながら、丁寧に丁寧に歌い込んでゆきます。"アル・ジャロウ、ナタリー・コール、ジョージ・マイケル、デヴィッド・ボウイ、ジョージ・デューク、モーリス・ホワイト・・・最近、あまりにも多くのアイドルたちが旅立ってしまった。昨日(4月21日)はプリンスの命日だった。彼に捧げて、この曲を歌いたい"という前置きから始まったのは、プリンスの「How Come U Don't Call Me Anymore?」。椅子に座って熱唱するエリックを、紫のスポットライトが照らしました。

その他のセレクションもまさに"ザ・ベスト"の名にふさわしいもので、極めつけのバラード「Sometimes I Cry」、タミアとのデュエットで自身初のナンバー・ワン・ヒットを獲得した「Spend My Life With You」、"とにかく大好きな曲"だという「Chocolate Legs」など、イントロが出るだけで場内が一斉に沸きます。ミラーボールが光り輝いたオーラス曲「Georgy Porgy」(フェイス・エヴァンスとのコラボでヒットしました)では客席通路に入り込んで歌唱するだけでなく、ファンとダンスをするシーンもありました。

熱狂させ、踊らせ、感動させ、溜息をつかせる極上のエンタテイメント・ショウ。エリック・ベネイの公演は25日まで行なわれます。

(原田 2018 4.23)

Photo by Tsuneo Koga

SET LIST

2018 4.22 SUN.
1st
1. SUNSHINE
2. YOU’RE THE ONLY ONE
3. NEWS FOR YOU
4. CHOCOLATE LEGS
5. FEMININITY
6. LOVE OF MY OWN
7. PRETTY BABY
8. SPIRITUAL THANG
9. HOW COME YOU DON’T CALL ME
10. WANNA BE LOVED
11. SPEND MY LIFE
12. SOMETIMES I CRY
13. WHY YOU FOLLOW ME
EC. GEORGY PORGY
 
2nd
1. SUNSHINE
2. YOU’RE THE ONLY ONE
3. NEWS FOR YOU
4. CHOCOLATE LEGS
5. FEMININITY
6. LOVE OF MY OWN
7. PRETTY BABY
8. SPIRITUAL THANG
9. HOW COME YOU DON’T CALL ME
10. SPEND MY LIFE
11. SOMETIMES I CRY
12. WHY YOU FOLLOW ME
EC. GEORGY PORGY

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