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THE BRAND NEW HEAVIES

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

あまりの観客の熱狂に「まるで土曜の夜のような盛り上がりね」とヴォーカルのスリーン・フレミングが言えば、「俺たちがステージに立てば、いつだって土曜の夜のようなものなのさ」とベースのアンドリュー・レヴィが返します。かっこいい!

アシッド・ジャズ/U.K.ソウルの重鎮、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズのステージが昨日から始まりました。サポート・メンバー5人がバンドスタンドに揃い、演奏を始めると、客席後方からサイモン・バーソロミューがギター、アンドリュー・レヴィがベースを弾きながら登場。さらにスリーン・フレミングが満面の笑顔で現れて、「Sometimes」「Never Stop」等の代表曲を立て続けにパフォーマンスします。シャープなリズム・カッティング、ロック色の強いソロ、激しいアクションでサイモンがオーディエンスの目を奪えば、トランペットのブライアン・コーベット(US3等と共演)、テナー・サックスのリチャード・ビーズリー(オマー、マリオ・ビオンディ等と共演)も充実したアドリブ・ソロを披露。マリア・マルダーのカヴァー「Midnight At The Oasis」も、もちろん披露されました。横に流れるような、メロディアスなマリアのヴァージョンに対し、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズの解釈はタテノリのリズムを強調した思いっきりダンサブルなもの。時おり入るブレイク(休符)がまた、スリルを倍加させます。2016年に加わったスリーンも、すっかり"ヴォイス・オブ・ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ"として定着した、といっていいでしょう。エンディア・ダヴェンポート、カーリーン・アンダーソン、ドーン・ジョセフらグループの先輩に次ぐ大物シンガーになることは間違いないと思います。

「You Are The Universe」からはミラーボールが輝き、場内総立ちに。すべてのオーディエンスに目を合わせるかのように、スリーンが熱唱します。ラストは、これまた大定番の「Dream Come True」。クラブをダンスフロア状態にして、メンバーは颯爽とステージを去りました。

公演は13日まで続きます。9月にはニュー・アルバムもリリースされるとのことです。オリジナル・メンバーのひとり、ヤン・キンケードは脱退してしまいましたが、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズは前に進み続けます。

(原田 2018 4.12)

Photo by Makoto Ebi

SET LIST

2018 4.11 WED.
1st
1. MIDNIGHT
2. SOMETIMES
3. NEVER STOP
4. BACK TO LOVE
5. DREAM ON DREAMER
6. MIDNIGHT AT THE OASIS
7. BNH
8. BROTHER SISTER
9. SWEET FREEEK
10. SPEND SOME TIME
11. STAY THIS WAY
EC2. YOU ARE THE UNIVERSE
EC2. DREAM COME TRUE
 
2nd
1. FOREVER
2. SOMETIMES
3. NEVER STOP
4. BACK TO LOVE
5. DREAM ON DREAMER
6. MIDNIGHT AT THE OASIS
7. BNH
8. SWEET FREEEK
9. SPEND SOME TIME
10. STAY THIS WAY
EC1. YOU ARE THE UNIVERSE
EC2. DREAM COME TRUE

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