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CLÉMENTINE with special guest marasy (2.23 fri.), Jinsei Tsuji (2.24 sat.)

artist CLEMENTINE , 辻仁成

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


フレンチ・ポップスの魅力を運ぶ人気者、クレモンティーヌが今年も心暖まるステージを繰り広げています。誰もが知っているといっても過言ではないフランス生まれの楽曲の数々と、日本の有名曲のフランス語ヴァージョンを中心にした、とても親しみやすいひとときです。

オープニングの「恋は水色」は、「Love Is Blue」という英語タイトルでも世界的にヒットしたナンバー。ベテラン・リスナーにはポール・モーリア楽団の演奏でもおなじみでしょう。クレモンティーヌはドラムのリズムを強調したアレンジで、サラリと歌います。"今日は新しいワンピースなの"と新衣装をアピールし、「たのしい時間を!」と日本語で書かれた画用紙を客席に示したあとは、先ほどリリースされたばかりの最新作『カフェ・ド・ポップ from Tokyo Paris』から「今夜はブギー・バック」、「シェリーに口づけ」、親友・野宮真貴の代表曲である「東京は夜の七時」をテンポよく披露。また「シェリー~」からはDEPAPEPEの三浦拓也も参加、エモーショナルなギター・プレイに加え、MCパートではクレモンティーヌと楽しいやりとりを繰り広げて会場を沸かせました。

中盤、"若く、才能のあるピアニスト"というクレモンティーヌの紹介で、スペシャル・ゲストのまらしぃが登場します。インターネット上で数々の動画を配信して評判を呼び、昨年秋に行なったホールツアーは全公演ソールドアウトになったという"時の人"です。まらしぃが『カフェ・ド・ポップ from Tokyo Paris』に提供した「Tokyo Paris Walk」をデュオで聴かせたあとは、ソロ・ピアノのコーナーに。ロック・バンドの激しさをピアノにおきかえたような「PiaNoFace」、抒情的なメロディが印象的な「未来ハ廻ル」(ソフトバンクでんきのCMソング)でピアノ・インストゥルメンタルの輝かしい未来を示してくれました。

ここでまらしぃと入れ替わりに、衣装替えを済ませたクレモンティーヌが再び登場し、「男と女」「いちょう並木のセレナーデ」等を歌唱。スウィング・ジャズ風の「セ・ボン・セ・ボン」では、クレモンティーヌ・ファンにはすっかりおなじみのベテラン・ピアニスト、ロホン・ドゥ・オリヴェイラが入魂のアドリブを聴かせてくれました。オーラスはクレモンティーヌとまらしぃとのデュオで「マイ・ウェイ」、そして全員登場の「オー・シャンゼリゼ」。メンバーと観客が一体となって大合唱が起こりました。

本日の公演のスペシャル・ゲストは、フランスを拠点に創作活動を続ける辻仁成。また新たなフレンチ=ジャパニーズ・コネクションが、ライヴで楽しめることは間違いないことでしょう。
(原田 2018 2.24)


Photo by Yuka Yamaji

SET LIST

2018 2.23 FRI.
1st
1. 恋は水色
2. 今夜はブギー・バック
3. シェリーに口づけ
4. サン・トワ・マミー
5. 東京は夜の7時
6. ラムのラブソング
7. バカボン・メドレー
8. Tokyo Paris Walk
9. PiaNoFace (まらしぃ Solo)
10. 未来ハ廻ル (まらしぃ Solo)
11. 男と女
12. いちょう並木のセレナーデ
13. C’est Bon C’est Bon
14. サントロペで
EC1. コム・ダビチュード -マイ・ウェイ-
EC2. オー・シャンゼリゼ
 
2nd
1. 恋は水色
2. 今夜はブギー・バック
3. シェリーに口づけ
4. サン・トワ・マミー
5. 東京は夜の7時
6. ラムのラブソング
7. バカボン・メドレー
8. Tokyo Paris Walk
9. PiaNoFace (まらしぃ Solo)
10. 空想少女への恋手紙 (まらしぃ Solo)
11. 男と女
12. いちょう並木のセレナーデ
13. C’est Bon C’est Bon
14. サントロペで
EC1. コム・ダビチュード -マイ・ウェイ-
EC2. オー・シャンゼリゼ

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