原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

デヴィッド・フォスターやクインシー・ジョーンズも賞賛するスウェーデンのポップ・ユニット、ダーティ・ループスが昨日からブルーノート東京に出演しています（初登場）。2014年のワールド・デビュー前からミュージック・ビデオのview数が1400万を超えるなど、抜群の人気と注目を集めてきた彼らを間近で見ることができるチャンスが遂にやってきました。

メンバーはもちろん、澄んだ高音がトレードマークのジョナ（ヴォーカル、キーボード）、6弦を鮮やかに弾きこなすヘンリック（ベース）、パワフルなリズムでバンド・サウンドをひきしめるアーロン（ドラムス）の3人。ここにサポート・ミュージシャンとしてクリスチャン（キーボード）が加わり、さらなる華やかさを加えます。客席はもちろん満員、女性のオーディエンスも数多く見受けられました。

「Take on the World」から始まったステージは、まさしくアルバム『ダーティ・ループス』のライヴ・ヴァージョンというべきもの。「Sayonara Love」、「Sexy Girls」、「Lost in You」、アヴィ―チーのカヴァー「Wake Me Up」などの人気曲を次々と聴かせてくれました。ディスコ調のナンバーでは色とりどりのライトが細かく入れ替わり、バラードではミラーボールが輝くなど、視覚面での演出も抜群。曲によってヘンリックが超絶的なベース・ソロ（彼はフリーやマーカス・ミラーを敬愛しているそうです）を挟んでいたのも強く印象に残りました。

ラストはもちろん、大定番の「Hit Me」。Youtubeでアップされてから、1か月も絶たずに100万viewを突破したというヒット・ナンバーです。場内からは手拍子や合唱がごく自然に巻き起こり、メンバーの顔も一段と嬉しそう。彼らがバンドスタンドを去った後も、さらなるアンコールを求める拍手は止みませんでした。公演は24日まで開催されます。今後ますます大きな存在になっていくであろうダーティ・ループスのパフォーマンスに肉薄できる貴重な機会を満喫しようではありませんか。
(原田 2017 8.23）

Photo by Tsuneo Koga