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JUJU JAZZ LIVE 2017

artist JUJU

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


JUJUの「ブルーノート東京」公演が、今年も盛大に開催されました。サポート・メンバーは音楽監督とピアニストを兼ねる島健を筆頭に、エリック・ミヤシロ(トランペット、フリューゲルホーン)、小池修(サックス、フルート)、三好"3吉"功郎(ギター)、山木秀夫(ドラムス)、村田陽一(トロンボーン)、近藤和彦(アルト・サックス、ソプラノ・サックス、フルート)等、凄腕揃い。磨き抜かれたアレンジ、職人技というべき伴奏に乗って、JUJUは本当に気持ちよさそうに、お気に入りのジャズ・ナンバーを次々と披露します。

今回のテーマは、"うっとり"。大人になると、うっとりすることをすっかり忘れてしまう。その気持ちを思い起こしてもらうべく、様々なラヴ・ソングが歌われました。基本的に英語の歌唱ですが、MCでは歌詞の内容もしっかり日本語で説明し、それもジャズ・スタンダードと観客の距離をいっそう近づけます。「Someday My Prince Will Come」ではマイルス・デイヴィスのヴァージョンを意識したとおぼしきイントロから始まり、途中ではエリックがミュート・トランペットで入魂のソロを聴かせました。続いて、フルート・アンサンブルにJUJUのスキャットが絡む「Corcovado」で会場を沸かせ、さらにジョン・コルトレーンの名演がある「My Favorite Things」では近藤がソプラノ・サックスで熱演。三好がギターとスキャットのユニゾンを聴かせる「Calling You」も場内に涼を運びました。

「ブルーノート東京」公演は終了してしまいましたが、"JUJUのジャズ"はまだまだ続きます。9月には「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2017」にニューヨーク時代からの盟友・黒田卓也のグループと共に登場。10月10日の"JUJUの日"には、総勢27名からなるビッグ・バンドとの公演「JUJU BIG BAND JAZZ LIVE "So Delicious, So Good"」が東京国際フォーラム ホールAで行なわれます(12日は大阪フェスティバルホールで開催)。子供の頃からジャズに親しみ、ニューヨークのジャズ・クラブで歌ったこともある彼女。これからもJUJUのジャズ愛は、高まり続けること間違いなしです。
(原田 2017 8.15)


Photo by Takuo Sato

●JUJU with TAKUYA KURODA BAND from NY
Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2017
2017 9.23 sat. 横浜赤レンガ倉庫特設会場
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SET LIST

2017 8.8 TUE.
1st
1. The Lady Is A Tramp
2. Someday My Prince Will Come
3. Corcovado
4. Fly Me To The Moon
5. My Funny Valentine
6. My Favorite Things
7. Quizas, Quizas, Quizas
8. Calling You
9. More Than You Know
10. Tell Me A Bedtime Story
EC. It Don’t Mean A Thing
 
2nd
1. The Lady Is A Tramp
2. Someday My Prince Will Come
3. Corcovado
4. Fly Me To The Moon
5. My Funny Valentine
6. My Favorite Things
7. Quizas, Quizas, Quizas
8. Calling You
9. More Than You Know
10. Tell Me A Bedtime Story
EC1. ナツノハナ
EC2. It Don’t Mean A Thing

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