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CLÉMENTINE with special guest MAKI NOMIYA (3.25 sat.), Hironobu Miyahara from LE VELVETS (3.26 sun.)

artist CLEMENTINE , 野宮真貴

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


日本とフランスを結ぶ、音楽のアンバサダーといってもいいでしょう。クレモンティーヌがデビュー30周年記念となるアルバム『All Time Best』を携えて、今年も春のブルーノート東京に登場しています。バックはもちろん名ピアニスト、ロホン・ドゥ・オリヴェイラをはじめとする腕利きの面々。新たにフルート&テナー・サックス奏者のピエール・ミムランが加わり、「La Mer」や「Les Parfums du Printemps(春の香り)」でクレモンティーヌのスキャットと美しいユニゾンを聴かせました。

フレンチ・ボッサというべき音楽スタイル、語りかけるようなウィスパー・ヴォイスによって「Sabor a mi」、ニース近郊の街に捧げた「A St Tropez」などが軽やかに歌われます。「Pillow Talk」は英語による歌唱。ドゥ・オリヴェイラは右手でフェンダー・ローズ、左手でキーボード(オルガンの音を出す)をあやつり、クレモンティーヌの声に絶妙なアクセントを加えます。

スペシャル・ゲストの野宮真貴は、大きな帽子を2つ(ピンクと黄色)持参してステージに現れました。その帽子をかぶったふたりは、まるでジャック・ドゥミ監督の映画『Les Demoiselles de Rochefort(ロシュフォールの恋人たち)』に登場するカトリーヌ・ドヌーヴ&フランソワーズ・ドルレアック姉妹のよう。というわけで歌うのはもちろん「Chanson des jumelles」、ミシェル・ルグランが書いた名曲です。野宮は昨年リリースしたアルバム『男と女 〜野宮真貴、フレンチ渋谷系を歌う。』でもクレモンティーヌとのコラボを行なっていますが、華のあるふたりの共演ステージを見ることができるのは実にうれしいものです。野宮はまた、パリを訪れたときにクレモンティーヌの自宅のパーティに参加したこと、共通点がとても多くてますます友情が深まっていることなどをMCで語りました。

野宮のソロ曲の後、赤いドレスに着替えたクレモンティーヌが再登場。ドゥ・オリヴェイラのほうを見て「彼って、バカボンに似てない?」と笑いをとりながら「バカボン・メドレー」を歌い、さらに野宮との「ウィークエンド」へとつなぎました。長めの間奏パートでは、クレモンティーヌと野宮がパーカッションを振りながら客席に降りてくるサービスも。オーディエンスの声援と手拍子は、さらに高まりました。本日のクレモンティーヌはLE VELVETSの宮原浩暢をスペシャル・ゲストに迎えた公演を開催。野宮真貴とのコラボとは、また異なる世界が味わえることは間違いありません!
(原田 2017 3.26)


Photo by Yuka Yamaji

SET LIST

2017 3.25 SAT.
1st
1. サボール・ア・ミ
2. サントロペで
3. ピロー・トーク
4. 国道7号線
5. ラ・メール
6. エトワール・エ・トワ
7. 春の香り
8. ラムのラブソング
9. 双子姉妹の歌
10. UN HOMME ET UNE FEMME
11. 東京は夜の七時
12. マイ・ウェイ
13. 卒業写真
14. ジェレミー
15. シャンゼリゼ
EC1. バカボン・メドレー
EC2. ウィークエンド
 
2nd
1. サボール・ア・ミ
2. サントロペで
3. ピロー・トーク
4. 4ラ・メール
5. エトワール・エ・トワ
6. 春の香り
7. ラムのラブソング
8. 双子姉妹の歌
9. UN HOMME ET UNE FEMME
10. 東京は夜の七時
11. マイ・ウェイ
12. 卒業写真
13. ジェレミー
14. シャンゼリゼ
EC1. バカボン・メドレー
EC2. ウィークエンド

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