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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


鳴りやまない拍手と声援、会場中に広がる観客とメンバーの笑顔。ア・カペラ・グループの最高峰、テイク6久々の「ブルーノート東京」公演がただいま、絶賛開催中です。

オープニングは「Come On」。6人は歌いながらバンドスタンドにかけのぼり、たちまち場内から盛大なハンドクラップを引き出します。"ナナナナ~"というファンとのコール&レスポンスから始まったのは、「Wade in the Water」。19世紀にはすでに親しまれていたとも伝えられる古い聖歌ですが、テイク6はそこにレゲエ風のアレンジを加えて軽やかに歌います。MCパートでは初来日メンバーのジャレット・ジョンソンを念入りに紹介し、"彼は昨日この曲を覚えたんだよ"というジョークまじりの前置きの後、グループの最初期を代表するナンバー「Spread Love」へ。ぼくが彼らのファンになったのは'80年代後半のことですが、テレビ放映されたグラミー賞のパフォーマンスでその見事なハーモニーと乗りの良さに感銘を受け、少し後にこの曲をラジオで聴いて一気にテイク6の世界に引き込まれたことを思い出します。その次は最新アルバム『Believe』からの「Reset」。1988年のナンバーと、2016年のナンバーが何の違和感もなく続きます。

スティーヴィー・ワンダーの「Overjoyed」はア・カペラではなく、アコースティック・ギターやピアノを伴奏に用いたパフォーマンス。リード・ヴォーカルはジャレットがとります。「U Turn」は、今は亡きピアニスト、ジョー・サンプルのアルバム『Spellbound』に客演した時のナンバー。打ち込みのリズムを用い、アルヴィン・チーアがサンプルばりの流麗なピアノを聴かせてくれました。その後もミシェル・ルグランの「Windmills on Your Mind」、"とても有名なアメリカン・クラシックスだ。ぜひ一緒に歌ってほしいな"という前置きから始まったベン・E・キングの「Stand by Me」など、有名なメロディを次々とテイク6ならではのハーモニーとグルーヴで届けます。そして「Alleluia」("ハレルヤ"という意味)では、一切マイクを使わず、生声を超満員のクラブに響き渡らせました。

"ブルーノート東京に戻ってくることができて、僕たちはとてもハッピーだ。それは皆さんのような素晴らしいオーディエンスが僕たちをハッピーにしてくれるからなんだ"。こんな粋なことをサラッと言いながら、完璧なハーモニーと抜群のエンタテインメント性で楽しませてくれる6人の伊達男たち。"人間の声の魅力"に200%浸れるステージは、22日まで続きます。
(原田 2016 6.20)


Photo by Takuo Sato

SET LIST

2016 6.19 SUN.
1st
1. COME ON
2. HAPPY
3. WADE IN THE WATER
4. SPREAD LOVE
5. YOU MAKE ME HAPPY
6. OVERJOYED
7. U TURN
8. WINDMILLS OF YOUR MIND
9. STAND BY ME
10. GRANDMA'S HANDS
11. RESET
12. I L-O-V-E YOU
EC1. COME UNTO ME
EC2. FLY AWAY
 
2nd
1. COME ON
2. HAPPY
3. WADE IN THE WATER
4. SPREAD LOVE
5. RESET
6. OVERJOYED
7. COME UNTO ME
8. U TURN
9. YOU MAKE ME HAPPY
10. WINDMILLS OF YOUR MIND
11. STAND BY ME
12. GRANDMA'S HANDS
13. FLY AWAY
14. I L-O-V-E YOU
EC1. ALLELUIA
EC2. MARY

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