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LARRY HARLOW'S Latin Legends of FANIA @BLUE NOTE TOKYO

artist LARRY HARLOW , LOUIE BAUZO

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


1976年、ファニア・オールスターズが伝説の初来日公演を行ないました。ボビー・バレンティン、モンゴ・サンタマリア、ジョニー・パチェコ、イスマエル・ミランダ、ヨモ・トロ、チェオ・フェリシアーノ等、とんでもないメンバーが集まったすさまじいパフォーマンスは『Live in Japan 1976』という作品で確認することができます。

それからちょうど40年。その来日公演でも演奏したラリー・ハーロウが、今、ブルーノート東京で"ファニア魂"を燃やしています。しかもトロンボーンとヴァイオリンは、やはり76年の公演でプレイしたルイ・カーン("ルイス"とは呼ばれていませんでした)が担当しているのです。ぼくは少年の頃、前述のCD(日本髪の女性が刺青を入れた背中を見せているイラストが使われていました)を聴いてニューヨーク・ラテンのかっこよさにハマりました。その中のメンバーが現在も現役で、手の届くような距離で熱いプレイを楽しませてくれるのですから感無量です。

ファニアで来日した時、ラリーは27歳でした。経験豊富なベテラン・ミュージシャンとの日々は、彼にとってかけがえのない貴重な経験だったことでしょう。そして今、大御所となったラリーは年下の世代を大いにフィーチャーしながら、彼らと共にセッションに打ち込んでいます。ヴォーカルは前回の「ブルーノート東京」公演でも会場を盛り上げた色男のルイシート・ロサリオと、キューバ出身で今回が初来日となるヘラルド・コンティーノ。掛け合いもありましたが、ルイシートの張りのある声に、ヘラルドが優しくハーモニーをつける場面が個人的には鳥肌ものでした。ホーン・セクションは巨匠ルイ・カーンのほか、この前ジェームズ・チャンスのバンドで来たばかりのマック・ゴルホン(トランペット)、ピート・ネイター(トランペット)、初来日のフランク・フォンテイン(バリトン・サックス、フルート)。ピートと、30度ほどベル(朝顔)の部分が上向きになっている楽器を吹くマックが客席の左右に分かれてトランペット・バトルを繰り広げる場面も客席を大いに沸かせました。

ラリーは一心不乱にキーボードを弾き、他のミュージシャンにアイ・コンタクトを送り、楽しいMCを披露します。それほど長いソロはありませんでしたが、中核に位置するのが彼の鍵盤であることは間違いありません。ボンゴとバターで深いノリを生み出すルイ・バウソ、幾度のグラミー賞ノミネートに輝くドラマーのボビー・サナーブリア、秋吉敏子のオーケストラで来日したときもユーモラスな味を出していたウィルソン・チェンボ・コルニエル(コンガ)も、分厚いリズムでメロディ・ラインを鼓舞します。

ぼくが見た初日のセカンド・セットではチャオ・フェリシアーノやアルセニオ・ロドリゲスにちなんだ曲も演奏されましたし、「Latino」もプレイされましたが、基本的にセット・リストはなく、何が演奏されるかはそのとき次第なのだそうです。60年代のレパートリーも用意しているそうなので、どんな曲が出てくるか大いに楽しみにして今後の公演にかけつけていただけたらと思います。ラリー・ハーロウ一党は本日まで「ブルーノート東京」、4月2日と3日には「コットンクラブ」に出演します。熱狂のデスカルガ(ジャム・セッション)を、心ゆくまでご満喫ください!
(原田 2016 3.31)


Photo by Great The Kabukicho


●LARRY HARLOW'S Latin Legends of FANIA
2016 4.2 sat., 4.3 sun. コットンクラブ
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SET LIST

2016 3.30 WED.
1st
1. SEÑOR SERENO
2. MAÑOÑO
3. AZUQUITA MAMI
4. LA CARTERA
5. EL RATON
6. QUITATE LA MASCARA
7. MI GUAJIRA
8. DESCARGA FANIA
 
2nd
1. SEÑOR SERENO
2. MAÑOÑO
3. MANUELA NO ME PELEA
4. QUITATE LA MASCARA
5. QUITATE TU
6. EL RATON
7. LA CARTERA
8. YO SOY LATINO

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