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TITO JACKSON from JACKSON 5

artist TITO JACKSON

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


12月上旬のブルーノート東京は、ソウル・レジェンドの公演が続きます。先日まで元サム&デイヴのサム・ムーアが登場していましたが、現在は元ジャクソン5/ジャクソンズのティト・ジャクソンが快演を繰り広げています。11月に妹のジャネット・ジャクソンが14年ぶりに来日ツアーを行なったばかり。その兄であるティトのパフォーマンスもごらんになれば、音楽に接する楽しみも倍増だと思います。

ステージでは先にバンド・メンバーが演奏しています。そして「ワン&オンリー、ティト・ジャクソン!」というアナウンスに導かれ、当夜の主役が登場します。トレードマークの帽子、キラキラのジャケット、そして笑顔。オープニングの「Jammer Street」からティトの歌声とギターは全開です。ジャクソン5でも取り上げたブルース・ナンバー「Rockin' Robin」(オリジナルは'50年代に活躍したR&Bシンガーのボビー・デイ)をはさみ、シングルとしても出ている「We Made It」へ。'70年代のディスコ・サウンドを思わせる曲調に、会場から手拍子が起こります。「Steppin' Out」はシャッフル風のリズムを取り入れたブルース。「俺はブルースが好きなんだ」というティトの声が聞こえてきそうな、白熱のプレイが続きます。ティトもサイド・ギターのトミー・オーガンもベースのモリス・レンティも皆、オレンジ社(英国)のアンプを使っていましたが、クリアで厚みのある音は実に心地よいものでした。

自身のソングブックからのナンバーたっぷり届けたあとは、ジャクソン5やジャクソンズのヒット・コーナーへ。マイケル・ジャクソンのパートは、ラリー・ボールデンが務めます。張りのあるハイトーン・ヴォイスはさすがティトに見込まれただけあり、しかし無理にマイケルに似せようとしていないところに好感が持てました。そしてオーラスは、ブルースの大定番「Hoochie Coochie Man」。かつてマディ・ウォーターズがドスを利かせて歌っていましたが、ティトはユーモラスかつ軽やかに表現します。

「大好きな場所でまた演奏できて嬉しいよ。来たる2016年が皆様にとって最高の1年でありますように」と言ってステージを去ったティト。"お兄ちゃん"の栄光の道は、まだまだ続きます。
(原田 2015 12.6)

SET LIST

2015 12.5 SAT.
1st
1. JAMMER STREET
2. ROCKIN ROBIN
3. TBONE SHUFFLE
4. WE MADE IT
5. ONE WAY STREET
6. STEPPIN OUT
7. ON MY WAY HOME
8. GET IT BABY
9. DAWG
10. JACKSON 5 MEDLEY : I WANT YOU BACK ~ ABC ~ THE LOVE YOU SAVE
11. HOME IS WHERE THE HEART IS
12. CALEDONIA
13. THE JACKSONS MEDLEY : HEART BREAK HOTEL~SHAKE YOUR BABY~DANCIN MACHINS
EC. BAD GIRL
 
2nd
1. JAMMER STREET
2. ROCKIN ROBIN
3. TBONE SHUFFLE
4. WE MADE IT
5. ONE WAY STREET
6. STEPPIN OUT
7. ON MY WAY HOME
8. GET IT BABY
9. DAWG
10. JACKSON 5 MEDLEY : I WANT YOU BACK ~ ABC ~ THE LOVE YOU SAVE
11. HOME IS WHERE THE HEART IS
12. CALEDONIA
13. THE JACKSONS MEDLEY : HEART BREAK HOTEL~SHAKE YOUR BABY~DANCIN MACHINS
EC. HOOCHIE COOCHIE MAN

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