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JOSÉ FELICIANO

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


「日本に戻ってくるのはいつも楽しみなんだ。食べ物はおいしいし、人々は優しい。女性は花のように美しく、とてもいい香りがする。今度は正月にも戻ってきたいね。そのときは"あけましておめでとうございます"と日本語で挨拶をしたいな」。

1970年の初来日公演から、ちょうど45年。数々の大ヒット曲を持つ世界的シンガー・ソングライター、ホセ・フェリシアーノは今なおバリバリの現役です。今回のステージでも、輝かしい声、あたたかいパーソナリティ、抜群の選曲センスで、気持ちよいひとときを味わわせてくれました。

場内が暗くなると、まずはホセのこれまでの軌跡を追った映像が上映されます。栄光の歴史といっても過言ではない内容です。続いてバンド・メンバーがプレイを始め、徐々に盛り上がってきたところでホセが登場します。アコースティック・ギターを弾きながら歌い始めたのは、ビル・ウィザーズの「Ain't No Sunshine」。親指、人差し指、中指を駆使した独特のギター・プレイが、クラブ中に響き渡ります。

つづいてはブルースの古典「That's All Right」を、ラテン・ブルース・フォークというべき音作りの中で熱唱。ホセは「That's」の部分を「It's」と言い換えていました。「数年前に書いた曲だけど」と言って始めたのは、'70年代に作曲された「Affirmation」。ジョージ・ベンソンが'76年のメガ・ヒット・アルバム『ブリージン』で取り上げて、ジャズ・ファンの間にも一気に広まったナンバーです。ホセは歌わず、ギターのチューニングを変え、シタールのようなプレイを聴かせました。

ほかにも制作中のニュー・アルバムからのナンバーあり、彼の名を不動のものとした「Rain」(雨のささやき)や「Light My Fire」ありと、ホセの歩みをワン・ステージで振り返るかのような選曲で魅了しました。そしてラストには、バンドや観客への感謝を告げた後、「照明、音響、ウェイター、ウェイトレスにも感謝の拍手を」と述べました。

「また皆さんにお目にかかりたい。いや、私の場合、"皆さんの声を耳にしたい"かな」と言いながら舞台を離れたホセ。公演は明日まで続きます。
(原田 2015 7.17)

SET LIST

2015 7.16 THU.
1st
1. CHICO AND THE MAN
2. I'VE GOT A WOMAN
3. BILLIE JEAN
4. POR QUE TE TENGO QUE OLVIDAR
5. RAIN
6. BELIEVE ME WHEN I TELL YOU
7. BAMBOLEO
8. KNOCKI'N ON HEAVEN'S DOOR
9. OYE COMO VA
10. IN MY OWN WAY
11. LIGHT MY FIRE
12. QUE SERA
13. CALIFORNIA DREAMIN'
 
2nd
1. AIN'T NO SUNSHINE
2. THAT'S ALRIGHT MAMA
3. AFFIRMATION
4. RAIN
5. CRAZY HEART
6. CHERRY SHERRY
7. SUSPICIOUS MINDS
8. PAPA WAS A ROLLING STONE
9. LIGHT MY FIRE
EC. CLASSICAL GAS

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