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Celebrate International Jazz Day with ブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラ directed by エリック・ミヤシロ with special guest 福原美穂

artist BLUE NOTE TOKYO ALL JAZZ ORCHESTRA , 福原美穂

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ユネスコが定めた「インターナショナル・ジャズ・デイ」を、日本屈指のオーケストラが最高に華やかなパフォーマンスで祝福しました。"ブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラ directed by エリック・ミヤシロ"の公演です。リチャード・ボナとの共演ステージが記憶に新しいところですが、今回のスペシャル・ゲストは歌姫・福原美穂。単独での「ブルーノート東京」公演も大好評だった彼女と、ジャズ・オーケストラの本格的な初共演ということで、限りなく期待が高まります。

補助席まで出た超満員状態の店内をかきわけるようにして、楽器を手にした第一人者たちがつぎつぎとバンドスタンドにあがります。オープニングの「Train」は5人組バンド"ステップス・アヘッド"の楽曲ですが、いまではすっかりこのオーケストラのテーマ・ソングになった感じを受けます。イエロージャケッツのナンバーから「Monmouth College Fight Song」を軽やかに演奏した後は、サド・ジョーンズが書いた渋めの楽曲「Low Down」。このオーケストラの編曲はすべてエリック・ミヤシロ自身が行なっていますが、アレンジを勉強していた頃に最も影響を受けたひとりがサドなのだそうです。奥村晶のフリューゲルホーン・ソロがフィーチャーされました。

スウィンギーなナンバーが終わると同時に、岩瀬立飛のドラムスがへヴィーなビートを打ち出します。福原美穂が歌い始めたのはジャニス・ジョプリンの「Move Over」。さらにスティーヴィー・ワンダーがデューク・エリントンを讃えた「Sir Duke」へと続きます。そういえば公演の前日(4月29日)はエリントンの誕生日でした。なんといいタイミングでしょう。ミルトン・ナシメントの「Travesia(Bridges)」では英語とポルトガル語の両方で歌い、自身の代表曲「ライジング・ハート」も熱唱と、シンガー・福原美穂のヴァーサタイル(versatile)な魅力がはじけました。オーケストラのサポートもあるときはパワフルに、あるときは流麗に。「Travesia(Bridges)」における、3フルート+1クラリネット+1バス・クラリネットの幻想的なアンサンブルは鳥肌ものでした。

この原稿を書いている時点で、欧米のほとんどは、まだ「4月30日」です。各地でジャズを祝福するイベントが行われていると思いますが、パフォーマンスのレベルの高さと楽しさ、オーディエンスの熱い反応という点で、本公演はトップに位置するものだと思います。しかもエリックはMCがどんどん面白くなってきています。ますます要チェック、本当にすごいオーケストラです。
(原田 2015 5.1)

SET LIST

2015 4.30 THU.
1st & 2nd
1. TRAINS
2. MONMOUTH COLLEGE FIGHT SONG
3. LOW DOWN
4. MOVE OVER
5. SIR DUKE
6. REASONS
7. TRAVESSIA
8. RISING HEART
9. JOYFUL, JOYFUL
10. TEEN TOWN
11. SMILE
EC. DOMINGO

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