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KAREN SOUZA

artist KAREN SOUZA

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


エキゾチックな容貌、ブロンドの髪、ハスキーでレイジーな歌声。人気上昇中のシンガー、カレン・ソウサのショウが始まりました。

彼女はアルゼンチン出身。カルチャー・クラブ、マイケル・ジャクソン、ポリス、シャーデー等の、主に1980年代に流行した曲の数々を、アコースティック・サウンドを生かしたジャズ風のアレンジで解釈したアルバム『エッセンシャルズ』で、ファン層を一気に広げました。昨年12月には続編『エッセンシャルズ2』も国内発売されており、まさに絶好のタイミングでの再来日といえましょう。

「あれ、こんなスタンダード・ナンバーがあったっけ?」といいたくなるほど、ジャジーにポップ・ソングを解釈するカレンですが、逆にビル・エヴァンスの演奏で知られる「My Foolish Heart」や、フレッド・アステアの名唱がある「Steppin' Out With My Baby」等の古典は、ロックやポップスの風味を感じさせる響きに彩られています。このあたりの"逆転現象"もまた、カレンの面白いところです。

伴奏はマジート(ピアノ)、アルトゥーロ・バエズ・ベラスケス(べース)、ガブリエル・プエンテス(ドラムス)。全員が歌伴の名人と呼ぶにふさわしい実力者です。曲のカウントはアルトゥーロがスペイン語で出していましたが、カレンの歌はすべて英語でした。センスの良い伴奏が、主役のヴォーカルを実にいい具合にアシストしていました。

ぼくが見た初日のファースト・セットでは、おそらく20曲近く披露されたと思います。シングル盤サイズといえばいいのでしょうか、1曲1曲の長さが非常に簡潔で、しかもそれがテンポよく続いていくのです。「Do You Really Want to Hurt Me」、「Billie Jean」など、エッセンシャルズ・シリーズの看板曲もたっぷり楽しむことができます。しかもカレンはワン・ステージにつき、2種類の衣装で"魅せる"ことも忘れていません。リラクセイションあふれる女性ヴォーカルの世界をぜひ、至近距離でご体験ください。
(原田 2015 1.27)

SET LIST

2015 1.26 MON.
1st
1. PARIS
2. DO YOU REALLY WANT TO HURT ME?
3. TAINTED LOVE
4. MY FOOLISH HEART
5. THE WAY IT IS
6. SKIN TRADE
7. FULL MOON
8. PERSONAL JESUS
9. NIGHT DEMON
10. INST
11. EVERYDAY IS LIKE SUNDAY
12. SUMMERTIME
13. NEVER TEAR US APART
14. STEPPIN' OUT
15. BILLIE JEAN
16. WICKED GAME
17. THINK FOR A MINUTE
18. HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN?
EC. CREEP
 
2nd
1. PARIS
2. DO YOU REALLY WANT TO HURT ME?
3. TAINTED LOVE
4. MY FOOLISH HEART
5. THE WAY IT IS
6. EVERYDAY IS LIKE SUNDAY
7. FULL MOON
8. NIGHT DEMON
9. INST
10. SUMMERTIME
11. NEVER TEAR US APART
12. STEPPIN' OUT
13. BILLIE JEAN
14. WICKED GAME
15. THINK FOR A MINUTE
16. HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN?
EC1. NEVER GONNA GIVE YOU UP
EC2. CREEP

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