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MICHEL CAMILO "Three + Three"

artist MICHEL CAMILO

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ブルーノート東京、今年度のカウントダウンはミシェル・カミロが2013年に結成したユニット"スリー+スリー"の登場です。共演メンバーはマイケル・モスマン(トランペット)、コンラッド・ハーウィグ(トロンボーン)、ラルフ・ボウエン(サックス)、リンカーン・ゴーインズ(アコースティック・ベース)、クリフ・アーモンド(ドラムス)。'80~'90年代から何度もカミロと共演を繰り返してきた盟友達がずらりと揃いました。

ツーカーの間柄といっても過言ではない6人ですが、演奏には抜群のコンビネーションとライヴならではのスリルが絶妙にブレンドされています。カミロのソロ・プレイの鮮やかさ、力強さはもちろんのこと、今回は管楽器のバックに回った時のサポート箇所が多く楽しめるのも魅力です。カミロは、ただ単に他のソリストを伴奏したりはしません。管楽器奏者のフレーズに相槌を打つように合いの手を入れ、和音や単音を織り交ぜながら、各ソリストに刺激を加えていきます。彼のバッキングは、「伴奏する」というよりも、ソリストひとりひとりにエールを送っているように聴こえます。

大定番の「Caribe」や「On The Other Hand」から、比較的最近のレパートリーである「Yes」(約100年前に作曲されたスタンダード・ナンバー「インディアナ」に基づく)、「See You Later」等、快調なパフォーマンスが続きます。スペイン映画のために書いた「Just Like You」ではソプラノ・サックス、ミュート・トランペット、ミュート・トロンボーンが幻想的なアンサンブルを作り出します。今は亡きドラムの巨匠、アート・ブレイキーに捧げた「Repercussions」は、カミロにしては珍しく4ビートの場面も盛り込んだ楽曲。2014年夏に亡くなったピアニスト/作曲家のホレス・シルヴァーに捧げて、彼の代表曲「Song For My Father」を独自のアレンジで演奏したのも大きな聴きどころでした。

初日のファースト・セットからすでに、超満員のオーディエンスからの拍手や歓声がやみません。来たるカウントダウン公演、新春公演のさらなる盛り上がりを想像してワクワクしているのは、ぼくだけではないでしょう。セッションは1月4日まで続き(1日はオフ)、1月6日にはコットンクラブでピアノソロ公演も行われます。
(原田 2014 12.31)


●MICHEL CAMILO - piano solo -
2015 1.6 tue. @コットンクラブ
詳細はこちら

SET LIST

2014 12.30 TUE.
1st
1. ON THE OTHER HAND
2. YES
3. SONG FOR MY FATHER
4. JUST LIKE YOU
5. HELLO & GOODBYE
6. REPERCUSSIONS
7. CARIBE
 
2nd
1. WHY NOT?
2. LIQUID CRYSTAL
3. SEE YOU LATER
4. REMEMBRANCE
5. THE GODS OF THE YORUBA
6. THE MAGIC IN YOU
7. ON FIRE
EC. AND SAMMY WALKED IN

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