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TITO JACKSON of JACKSON 5

artist TITO JACKSON

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


「フロム・ゲイリー、インディアナ。ワン&オンリー、ティト・ジャクソン!」
力強いMCが終わると同時に、姿が見えないにもかかわらず、あの歌声がスピーカーから聴こえてきます。なんと楽屋から、歌いながらの登場です。世界一有名な音楽一家、ジャクソン・ファミリーの次男であるティト・ジャクソン。黒のスーツに、赤いシャツとポケットチーフ、黒い帽子がおしゃれです。ビシッと決めたファッションで、エンターテイナーぶりを発揮します。

「パーティの準備はいいかい?」というMCに続いて、シャッフル・ブルースの「I Gotta Play」が飛び出します。これまでの人生を振り返ったかのような自叙伝的歌詞に、しみじみさせられた方もいらっしゃるはずです。ティトは愛用の赤いギター(キラキラしたコーティングがほどこされています)を弾きながら、バック・バンドとも息の合ったプレイを繰り広げます。「歌詞を知っていたら一緒に歌ってほしい」という前置きから始まったのは、ジャクソン5時代の「Rockin' Robin」。さらにB.B.キングで有名な「Rock Me Baby」、ジミー・リードの「Big Boss Man」、Tボーン・ウォーカーの「Stormy Monday」等のブルース・ナンバーも聴かせてくれました。ティトは子供のころから、とにかくブルースが大好きだったそうです。1973年、ジャクソン5で初来日した時もブルース・ギターを披露する場面があったとききます。

久々のソロ・アルバムに収められる予定という曲も、たっぷり聴かせてくれました。ファンク調の「We Made It」、カントリー・ミュージックのテイストを反映させた(ガールフレンドに捧げた曲だそうです)「On My Way」、レゲエを取り入れた「Home」等。ジャクソン5~ジャクソンズのイメージがあまりにも強すぎる感もあるティトですが、今の彼は円熟した第一級のソロ・アーティストであり、エンターテイナーです。ぼくの見た初日のファースト・セットでは、兄弟ユニットの頃のナンバーはそれほどとりあげられていませんでした(レパートリーはその都度、変化するのではないかと思われます)。しかし、現在の自分が信じる音楽をしっかり送り届ける彼の姿は、どんなファンをも満足させるものだと思います。最新型のティトを、ぜひライヴでお楽しみください。
(原田 2014 12.17)

SET LIST

2014 12.17 WED.
1st
1. BAD GIRL
2. I GOTTA PLAY
3. ROCKIN' ROBIN
4. ROCK ME BABY
5. WE MADE IT
6. ON MY WAY
7. BIG BOSS MAN
8. HOOCHIE COOCHIE MAN
9. T-BONE SHUFFLE
10. STORMY MONDAY
11. JACKSON 5 MEDLEY : I WANT YOU BACK ~ ABC ~ STOP THE LOVE YOU SAVE
12. ONE WAY STREET
13. HOME
14. GOTTA GO
15. DANCING MACHINE
EC. GET IT BABY
 
2nd
1. BAD GIRL
2. I GOTTA PLAY
3. ROCKIN' ROBIN
4. ROCK ME BABY
5. WE MADE IT
6. ON MY WAY
7. BIG BOSS MAN
8. STORMY MONDAY
9. JACKSON 5 MEDLEY : I WANT YOU BACK ~ ABC ~ STOP THE LOVE YOU SAVE
10. ONE WAY STREET
11. HOME
12. GOTTA GO
13. DANCING MACHINE
EC1. GET IT BABY
EC2. DAWG

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