2014 12.5 fri. - 12.8 mon.
CHICO & THE GYPSIES
artist CHICO , CHICO & THE GYPSIES
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
本当に毎日、寒くなってきました。寒い時には熱い音楽が、いっそう身に染みるもの。なんという絶好のタイミングでしょう、愛と情熱の人気グループ"チコ&ザ・ジプシーズ"の来日ステージが昨日から始まりました。
彼らについて改まった説明は不要でしょう。ジプシー・キングス黄金期の中心人物であったチコが、新たな仲間と旗揚げしてから20数年。そのサウンドは常に磨き抜かれ、改良が加えられています。5人がそれぞれ形も色も違うアコースティック・ギターを持って横一列に並び、ラテン、シャンソン、ジャズ、R&Bなど幅広いレパートリーを"ジプシーズ化"していきます。本拠地・フランスの「オランピア劇場」を超満員にするライヴを、至近距離で見ることができるのは日本のファンの特権といっていいでしょう。
"ジプシー・フィエスタの準備はいいかい?"とチコが呼びかけた後、飛び出したのは「Allegria」。歯切れの良いギター・アンサンブル、そして人差し指と中指を駆使した(エレクトリック・ベースを弾くような手つきです)ケマの超絶技巧に場内が熱狂します。他の3人のギタリスト(モニン、ヨセフ、カッサカ)は素晴らしい喉の持ち主でもあります。彼らがかわるがわるリード・ヴォーカルをとることで、バンドのサウンドがさらに多彩になるのです。個人的にな驚きは、「Me And Mrs. Jones」のスペイン語カヴァーでした。アメリカ・フィラデルフィアのソウル・シンガー、ビリー・ポールが渋く歌ったナンバーが、こんなにお祭りっぽいナンバーになるとは。ジプシーズの"アレンジ力"は、いつもぼくの想像の斜め上をいきます。
時代劇のテーマとして日本では特に人気の高い「Inspiration」も聴くことができましたし、ヴァイオリン奏者のピーウィーとピアニストのフアンが掛け合いを披露する「Libertango」(もちろん、アストル・ピアソラ作の名曲です)もエキサイティングでした。その他、あえて曲目は書きませんが、誰もが楽しみにしているであろう定番の数々も演奏してくれます。寒い冬に味わうジプシー・フィエスタは、格別です。
(原田 2014 12.6)
2014 12.5 FRI.
| 1st | |
|---|---|
| 1. | AMOR MIO |
| 2. | ALLEGRIA |
| 3. | BAILA ME |
| 4. | AMOR DE MIS AMORES |
| 5. | PHARAON |
| 6. | PETINGO |
| 7. | ME AND MRS JONES |
| 8. | TODOS OLE |
| 9. | INSPIRATION |
| 10. | LIBERTANGO |
| 11. | HOTEL CALIFORNIA |
| 12. | MEDLEY WAKA WAKA~ DJOBI DJOBA~MARINA~VOLARE |
| EC. | MY WAY |
| 2nd | |
| 1. | AMOR MIO |
| 2. | ALLEGRIA |
| 3. | BAILA ME |
| 4. | AMOR DE MIS AMORES |
| 5. | PHARAON |
| 6. | PETINGO |
| 7. | ME AND MRS JONES |
| 8. | TODOS OLE |
| 9. | INSPIRATION |
| 10. | LIBERTANGO |
| 11. | HOTEL CALIFORNIA |
| 12. | DJOBI DJOBA |
| 13. | BAMBOLEO |
| EC1. | VOLARE |
| EC2. | MY WAY |







