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AL JARREAU

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ジャズ、ポップ、R&Bの3部門でグラミー賞に輝くスーパー・シンガー、アル・ジャロウが本当に久しぶりに「ブルーノート東京」に登場しました。客席はもちろん超満員。アルが初めて脚光を浴びた'70年代からずっと彼を応援しているファンも、多数いらしていたようです。

ジャコ・パストリアスの「Teen Town」のメロディをスキャットで歌った後、'83年の大ヒット曲「Mornin'」へ。ぼくはいわゆるフュージョン世代ではないのですが、それでも子供の頃、この曲がFMラジオからしょっちゅう流れていたことは覚えています。ファンの間からはごく自然に手拍子が巻き起こり、アルも笑顔いっぱいで歌いこなします。黒いハンチング、黒い上着とパンツ、黒いセーターと黒づくしなのですが、上着のポケットからは赤いハンカチがのぞき、ゴールドのペンダントが照明にあたって輝きます。「おしゃれだなあ」と思いながら、ゴージャスなパフォーマンスを味わいました。

「Double Face」はブラジルのキーボード奏者、デオダートとのコラボレーションが話題を呼んだ近年の代表曲。この日はラリー・ウィリアムスとジョー・トゥラーノのキーボード(偶然にも、ふたりはサックスの達人でもあります)を生かしたアレンジで聴かせてくれました。そして次は盟友のキーボード奏者ジョージ・デュークに捧げ、彼の人気曲「Brazilian Love Affair」を。最新作『My Old Friend: Celebrating George Duke』でも目玉になっていたナンバーですが、天国のジョージに届けといわんばかりの熱唱で場内を沸かせました。

「My Favorite Things」を、アルはかつて女性オペラ歌手のキャスリーン・バトルとレコーディングしたことがあります。このライヴでは、キャスリーンのパートをベース奏者クリス・ウォーカーが、カウンター・テナーの声域で担当しました。個人的にはオーネット・コールマンのバンドで演奏していた姿が印象深いのですが、本当にクリスのプレイ・スタイルの幅広さには驚かされるばかりです。アルもトレードマークのひとつである超絶スキャット、ヴォイス・パーカッションで観客を釘付けにします。いまでは数多くのシンガーが使っているテクニックですが、"元祖"が繰り出す技の数々はまた、格別です。

1977年の初来日からずっと、日本のファンとの相思相愛が続いているアル。心暖まるステージは本日も行なわれます。
(原田 2014 11.19)

SET LIST

2014 11.18 TUE.
1st & 2nd
1. TEEN TOWN
2. MORNIN'
3. BLACK AND BLUES
4. I WILL BE THERE FOR YOU
5. DOUBLE FACE
6. BRAZILIAN LOVE AFFAIR
7. MY FAVORITE THINGS
8. WE'RE IN THIS LOVE TOGETHER
9. BOOGIE DOWN
EC1. ROOF GARDEN
EC2. REACH OUT

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