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PAQUITO D'RIVERA & TRIO CORRENTE

artist PAQUITO D'RIVERA , TRIO CORRENTE

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


このところの「ブルーノート東京」は、ちょっとしたラテン・ウィークです。ニューヨーク・ラテンの真髄を届けたエディ・パルミエリ・サルサ・オルケスタに続き、昨日からはキューバ+ブラジルの合同プロジェクトによるライヴが繰り広げられています。共演アルバム『Song for Maura』がグラミー賞に輝いた、パキート・デリベラとトリオ・コヘンチのセッションです。

まず、スーツにネクタイ姿の3人がステージに登場します。ピアノのファビオ・トヘスは昨年7月、渡辺貞夫バンドの一員として「ブルーノート東京」に登場しました。ベースのパウロ・パウレッリはアコースティックとエレクトリック(6弦)を演奏します。ドラムスのエドゥ・ヒベイロは、「朝昼晩、寿司でも平気。帰国する時はカバンの中に寿司をつめて持ち帰りたい」というほどの寿司好き。スティックはもちろん、ブラッシュ・ワークにも実力を発揮します。彼らはサンパウロを拠点としていますが、その軽やかな乗りは'60年代のジャズ・サンバ派(タンバ・トリオ、サンバランソ・トリオ、ジンボ・トリオなど)の現代版といった印象を与えます。

場内が思いっきり和んだところで、アルト・サックスと2本のクラリネットを抱えてパキートがあらわれます。彼の登場は、ちょうど5年ぶり。相変わらずテクニカルでユーモラス、とくにクラリネットの滑らかな響きは圧巻でした。彼を世界に紹介した恩人というべき故ディジー・ガレスピーに捧げた組曲では途中に「Salt Peanuts」や「Manteca」のフレーズを織り込み、オーディエンスも"Salt Peanuts"の合唱でパフォーマンスに参加しました。
初日の天気はあいにく大雨でしたが、本日は快晴という予報が出ています。キューバの重鎮とブラジルの気鋭による極上のサウンドに包まれながら、思いっきり爽やかな秋のひとときをお楽しみください。
(原田 2014 10.6)

SET LIST

2014 10.5 SUN.
1st
1. AMOR ATÉ O FIM
2. RECIFE BLUES
3. SONG FOR MAURA
4. MURMURANDO
5. CEBOLA NO FREVO
6. I REMEMBER DIZZY
7. A NIGHT IN TUNISIA
8. ESTAMOS AI
EC. 1 × 0
 
2nd
1. ASSANHADO
2. CHORINHO PRA VOÇÊ
3. SONG FOR MAURA
4. DI MENOR
5. MANHÃ DE CARNAVAL
6. PAQUITO
7. MURMURANDO
8. AMOR ATÉ O FIM
9. A NIGHT IN TUNISIA
EC. TO BRENDA WITH LOVE

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