2014 7.21 mon. - 7.23 wed.
JORGE BEN JOR
artist JORGE BEN JOR
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
「待ってました!」と、思いっきり叫びたい気分です。ブラジルの至宝、ジョルジ・ベンジョールが日本に来ました。初来日は今から42年前の1972年(トリオ・モコトーも一緒でした)。ブルーノート東京への登場は、今回が正真正銘の初めてです。
ぼくはジョルジの名前を、まず作曲家として知りました。セルジオ・メンデス&ブラジル'66やエリス・レジーナのカヴァーを通じて、「なんてかっこいい曲を書くんだろう」と強く印象づけられたのです。そのあとに、彼の自作自演を聴きました。ものすごく逞しく、土臭く、粘っこく、ブルースの香りがしました。まさしく自分の好みのど真ん中に、ジョルジの音が飛び込んできたのです。
現在もジョルジのサウンドは、ファンキーのひとことに尽きます。ファンク、ヒップホップ、サルサ、レゲエ・・・音楽性はどこまでも広がります。それらがジョルジの思うままに放り込まれ、煮込まれ、ものすごい熱気と共に放出されます。ジョルジは歌うだけではなくパーカッションも演奏し、抜群のギター・カッティングも披露します。バック・メンバーではルーカス(ドラムス)が、すさまじい迫力でした。ジョルジの真横にドラム・セットを横向きにおき(つまり、客席からは彼の左半身が見える)、御大のフレーズのひとつひとつに相槌を打つように叩きます。すさまじい両手両足の動き+声をあげたり、歌詞をシャウトしながらの大熱演は、"ひとりパーカッション・アンサンブル"と呼びたくなるほど華やかでした。
MCは一切なし。ほぼメドレー形式で、ひたすらテンションの高いパフォーマンスが続きます。メンバー紹介や、「ありがとう」「ばんざい」などの日本語による挨拶は、曲のなかで行なわれました。ラストはジョルジが誇る全地球的大ヒット「Mas Que Nada」。もちろん1960年代ではなく、2014年の感覚でアレンジされていることはいうまでもありません。昔の「Mas Que Nada」は名盤のレコードやCDで聴けますが、今、ジョルジが歌う「Mas Que Nada」はライヴで味わうに限ります。ギター・ソロを弾きながらステージ袖に消えていくかっこよさ! 公演は23日まで。必見です。
(原田 2014 7.22)
2014 7.21 MON.
| 1st | |
|---|---|
| 1. | JORGE DA CAPADÓCIA |
| 2. | A BANDA DO ZÉ PRETINHO |
| 3. | SANTA CLARA CLAREOU / ZAZUEIRA / A MINHA MENINA |
| 4. | QUE MARAVILHA / MAGNÓLIA / IVE BRUSSEL |
| 5. | OS ALQUIMISTAS ESTÃO CHEGANDO / ALCOHOL / FUNK ASTRID |
| 6. | EM NAGOYA EU VI ERIKO |
| 7. | PONTA DE LANÇA AFRICANO (UMBABARAUMA) |
| 8. | FIO MARAVILHA |
| 9. | POR CAUSA DE VOCÊ MENINA |
| 10. | MAS QUE NADA |
| 2nd | |
| 1. | JORGE DA CAPADÓCIA |
| 2. | A BANDA DO ZÉ PRETINHO |
| 3. | SANTA CLARA CLAREOU / ZAZUEIRA / A MINHA MENINA |
| 4. | QUE MARAVILHA / MAGNÓLIA / IVE BRUSSEL |
| 5. | EM NAGOYA EU VI ERIKO |
| 6. | PAÍS TROPICAL / SPYRO GYRO |
| 7. | DO LEME AO PONTAL |
| 8. | W BRASIL |
| 9. | POR CAUSA DE VOCÊ MENINA / MAS QUE NADA |
| 10. | GOSTOSA |
| 11. | TAJ MAHAL |
| 12. | SALVE SIMPATIA |







