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THE SUN RA ARKESTRA featuring Maestro MARSHALL ALEN - 100th Birth Anniversary Celebration of Sun Ra -

artist THE SUN RA ARKESTRA

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


サン・ラー・アーケストラが遂にブルーノート東京初登場を果たしました。創始者のサン・ラーはデューク・エリントンから大きな影響を受けたピアノ/オルガン奏者、バンド・リーダー、作編曲家。1950年代初頭から自身のことを"Sun Ra"(太陽神)と名乗るようになり、ビッグ・バンド"アーケストラ"(方舟を意味する"Ark"と、"Orchestra"をかけています)を立ち上げました。アーケストラからはファラオ・サンダース、ジュリアン・プリースター('70年代にハービー・ハンコックが率いた"セクスタント"にも在籍)、ジェームズ・スポールディング、リチャード・エヴァンス(その後バークリー音大の教授になり、上原ひろみの指導にもあたりました)、フィル・コーラン(彼の"ジ・アーティスティック・ヘリティッジ・アンサンブル"は、"アース、ウィンド&ファイアー"の母体の一つです)などが巣立ちました。またジョージ・クリントン、アフリカ・バンバータ等もサン・ラーへの敬愛を公言しています。

サン・ラーはアーケストラと共に1988年に生涯ただ一度の来日を果たした後、'93年に亡くなりました。その後テナー・サックス奏者のジョン・ギルモアがアーケストラを引き継ぎましたが他界、現在はアルト・サックス奏者マーシャル・アレンが指揮にあたっています。今年はサン・ラーの生誕100年、アレンの生誕90年にあたることからアーケストラは例年以上に忙しく稼動し、久々の来日公演が実現することにもなりました。

数年前、ぼくがニューヨークの「Abrons Arts Center」という小ホールで見たときはファンク・ブルース大会という感じで、超満員のお客さん(ほとんどがアフリカ系アメリカ人でした)が途中、通路で次々と踊りだしていたのが印象に残りましたが、今回の来日公演はよりスウィング~ジャンプ・ミュージック色が濃いように思われました。なんといったらいいのでしょう、キャブ・キャロウェイや、まだリーダーが生きていた頃のデューク・エリントンやカウント・ベイシーのオーケストラが持っていた土臭さ、人懐っこさ、粘っこい躍動感がそのまま真空パックされて2014年の東京に舞い降りた、という感じなのです。メンバーには、50年代のアーケストラに在籍していたテナー・サックス奏者、チャールズ・デイヴィスもいます(当時はバリトン・サックスを吹いていましたが)。

まさしくこれは、「百聞は一見にしかず」。演目も「Saturn」に始まり、「Watusa」、「Discipline 27-II」、スタンダード・ナンバーの「Sometimes I'm Happy」など、おいしいところをたっぷり聴かせてくれました。公演は本日もあります。グルーヴとエンタテインメントに満ち溢れたブラック・ミュージック・ショウを、どうぞお楽しみに!
(原田 2014 7.5)

SET LIST

2014 7.4 FRI.
1st
1. INTERPLANETARY MUSIC
2. SUNOLOGY
3. DISCIPLINE 27 A
4. I'LL WAIT FOR YOU
5. SPACE IS THE PLACE
6. DANCING SHADOWS
7. QUEER NOTIONS
8. ANGELS AND DEMONS AT PLAY
9. WHEN YOU WISH UPON A STAR
10. IN - B - TWEEN
 
2nd
1. THE SKY IS A SEA OF DARKNESS WHEN THERE IS NO SUN
2. SATURN
3. INTERSTELLAR LOW WAYS
4. BLUE SET
5. SOMETIMES I'M HAPPY
6. STARS FELL ON ALABAMA
7. LOVE IN OUTER SPACE
8. DISCIPLINE 27 B
9. FATE IN A PLEASANT MOOD

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