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NIKKI YANOFSKY

artist NIKKI YANOFSKY

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


昨年、クインシー・ジョーンズの特別公演に参加。パティ・オースティンやサイーダ・ギャレットなど百戦錬磨のシンガーに混じって大いに気を吐いたニッキ・ヤノフスキー(カナダ・モントリオール生まれ)が、自身のプロジェクトで「ブルーノート東京」に帰ってきてくれました。

彼女はこの2月、ようやく20歳になったばかり。しかしプロ・シンガーとしてのキャリアは8年を超えます。個人的には2009年のソロ・デビュー作『ニッキ デビュー〜エラへ捧げるスウィング』の強烈な印象が忘れがたいのですが(偉大なジャズ歌手、エラ・フィッツジェラルドへのトリビュート作品でした)、現在のニッキは伝統的なジャズと、ロック、ポップス、ブラック・ミュージックの要素を絶妙にブレンドしながら、より深みのある世界へ到達しています。名匠クインシーの目に狂いはありませんでした。

ニッキはあらゆるタイプの曲を歌いこなすので、伴奏ミュージシャンにも多様性が要求されます。その点、本公演のメンバーからはオールラウンドなテクニシャンという印象を受けました。基本的なバンド編成はピアノ、ギター、ベース、ドラムなのですが、曲によってはそこに、前もってプログラミングされていたシンセ・ブラスの音や、ニッキ自身によるハーモニー・パートが重なります。それもゴージャスな気分を高めていました。

オープニングは、クインシーがプロデュースした近作「Little Secret」。このナンバーを中心とするニュー・アルバムの制作も進行中とのこと、発売がますます楽しみになってきます。「ジェームス・ボンド・タイプの曲」というMCから始まった自作「Bang」は、確かに007シリーズの主題歌に使われそうなサスペンス風味が特徴。スタンダード・ナンバーでは、ジョージ・ガーシュイン作「Fascinating Rhythm」を、ペギー・リーの歌う「Fever」風のアレンジで、テンポを落として歌っていたのが印象に残りました。エタ・ジェイムズの歌で有名な「I'd Rather Go Blind」等のR&B系ナンバーも、違和感なくニッキ節に溶け込んでおりました。公演は14日まで続きます。
(原田 2014 3.12)

SET LIST

2014 3.12 WED.
1st
1. LITTLE SECRET
2. WITCHCRAFT
3. YOU'VE CHANGED
4. FASCINATING RHYTHM
5. BANG
6. COLD DUCK TIME
7. AIN'T MISBEHAVIN'
8. YOU MEAN THE WORLD TO ME
9. TOO YOUNG FOR THE BLUES
10. WAITING ON THE SUN
11. NEVER LET ME GO
12. ALL THAT MATTERS
13. THE PICKUP
14. AIN'T GOT NOTHIN' BUT THE BLUES
15. I'D RATHER GO BLIND
16. JEEPERS CREEPERS 2.0
17. SOMETHING NEW
18. VALERIE
 
2nd
1. LITTLE SECRET
2. WITCHCRAFT
3. YOU'VE CHANGED
4. FASCINATING RHYTHM
5. BANG
6. COLD DUCK TIME
7. AIN'T MISBEHAVIN'
8. YOU MEAN THE WORLD TO ME
9. TOO YOUNG FOR THE BLUES
10. WAITING ON THE SUN
11. NEVER LET ME GO
12. ALL THAT MATTERS
13. THE PICKUP
14. AIN'T GOT NOTHIN' BUT THE BLUES
15. JEEPERS CREEPERS 2.0
16. SOMETHING NEW
17. VALERIE

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