2014 2.11 tue. - 2.12 wed.
                
              
              
              Brooklyn Parlor presents 
"Good Music Parlor" Live at Blue Note Tokyo 
/ NIK WEST
              
            artist NIK WEST
                    
                
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ブルーノートジャパンがプロデュースし、食事やお酒を愉しみながら音楽・本に出会える空間、新宿・ブルックリンパーラー。そこで毎週火曜日に開催されているイベント<GOOD MUSIC PARLOR>が、またまたブルー ノート東京に"出張"してきました。今回は要注目のベーシスト/ヴォーカリスト、ニック・ウェストの公演です。ファースト・アルバム『Just in the Nik of Time』が大評判のなか、実にいいタイ ミングでの初来日といえましょう。
まだ20代前半だそうですが、子供の頃からファミリー・バンドで活動してきたというだけあって実力は申しぶんありません。これまでデイヴ・スチュアート、オリアンティ、マーカス・ミラーらと共演し、ブーツィ・コリンズからは「彼女はファンクのグルーヴを蘇らせた」と絶賛を受けています。このところ女性ベーシストの活躍が華やかですが、ニックがタル・ウィルケンフェルドやエスペランサ・スポルディングと並ぶ人気と評価を獲得する日も近いと思います。
いや、それはもう始まっているのかもしれません。ブルーノート東京の場内は満員で、曲のイントロが始まるごとに大きな声援が起きました。みなさん、『Just in the Nik of Time』を聴いて予習されてき たのでしょう。オーディエンスの皆さんのアンテナの鋭さには驚かされるばかりです。紫のヘアアクセサリーをつけたニックは、"おしゃれ"の一言に尽きます。6弦や5弦は使わず、全部4弦ベースを使っての演奏。手はそれほど大きくなく、指もとんでもなく長いというわけではありませんが、図太い音でゴリゴリと弾きまくります。もちろんジル・スコットやエリカ・バドゥの名を引き合いに出される歌声も、たっぷり聴かせてくれました。歌いながら同じフレーズをベースで奏でるパートなど、ジョージ・ベンソンのベース版といった趣もあります。
ステージではオリジナル曲のほか、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「Thank You」、パーラメントの「Give Up The Funk」もプレイされました。ファンク・ベースの大先輩であるラリー・グレアム、ブーツィ・コリンズへのトリビュートといったところでしょうか。「ラリーはこの曲をこう弾いた」とラリーのフレーズを実演し、「でも私はこう弾くの」と言って、あくまでもニック流を貫く姿に、すがすがしさを覚えたのはぼくだけではないでしょう。ラストの「Back in Black」で は床に座りこみ、体を後ろに倒すようにして超絶ソロを繰り広げました。
公演は本日も開催されます。ニュー・スターの誕生を、ぜひごらんください!
(原田 2014 2.12)
2014 2.11 TUE.
| 1st & 2nd | |
|---|---|
| 1. | INTRO | 
| 2. | WAIT A MINUTE | 
| 3. | FORBIDDEN FRUIT | 
| 4. | BLACK BEAUTY | 
| 5. | EYES CLOSED | 
| 6. | FALLIN | 
| 7. | I'VE BEEN LOVING YOU TOO LONG | 
| 8. | GIMME SHELTER | 
| 9. | THANK YOU FOR LETTING ME BE MYSELF | 
| 10. | WE WANT THE FUNK | 
| 11. | LET'S WORK | 
| 12. | OUTRO | 
| 13. | BACK IN BLACK | 







