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PEABO BRYSON with special guest DENIECE WILLIAMS

artist DENIECE WILLIAMS , PEABO BRYSON

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


今年もこの季節がやってきました。最高の歌唱力と華やかさを持つ大エンターテイナー、ピーボ・ブライソンのステージです。

客席はもちろん超満員。その中をかきわけるようにしてピーボが登場します。リピーターにはおなじみの"全員握手"の時間です。ピーボは本当に誠実にひとりとひとりと握手をし、ときにはファンのハグに応えます。グラミー賞や全米大ヒットに輝くスターが、ぐっと身近に思えてくる瞬間です。

ステージに上がったピーボは、熱唱につぐ熱唱を繰り広げます。もともと大変な声量の持ち主だけに、ときおりマイクを口から大きく離してナマ声を響かせる場面もあるのですが、昨日の公演はそれがいつも以上に多かったような気がします。「If Ever You're in My Arms Again」、「Can You Stop The Rain」などの名曲が次々と登場し、スティングのカヴァー「Set Them Free」ではラップ調の部分を加えて、まったくピーボ独自のカラーに染め上げていました。

スペシャル・ゲストのデニース・ウィリアムスも、大変な歌唱力の持ち主です。ジャズ・ファンにはウェザー・リポートのアルバム『Mr.Gone』に加わっていることでも知られているでしょうか。幼い頃からゴスペルで鍛えてきたという力強い声で、広い音域を自由自在に使いながら観客を乗せに乗せます。この日、歌ったナンバーでは、全米No.1ヒット「Let's Hear It For The Boy」が強く印象に残りました。「この曲のおかげで、私は家を買うことができたの。プロデュースしてくれた故ジョージ・デュークにこの曲を捧げます」。ピーボに対抗したわけでもないでしょうが、彼女も客席に入って握手をしながら歌います。「彼は白馬の王子様でもないし、お金持ちでもない。だけど彼のすべてが私には良いの」という歌詞は、「My Funny Valentine」の女性版という感じもしますね。

やがて着替えをすませたピーボが戻り、デュオ「Tonight, I Celebrate My Love」へ。お互い、顔を見合わせて、手をつなぎながらのパフォーマンスです。エンディング部分でふたりがハモる部分でデニースは、それまでよりさらに1オクターヴ高い音で歌っていたような気がします。鳴り止まないアンコールの中で繰り広げられたのは、「Ain't Nobody」。女性客に花束をプレゼントしながら、熱狂のライヴは幕を閉じました。公演は4日まで行なわれます!
(原田 2014 2.2)

SET LIST

2014 2.1 SAT.
1st
1. BY THE TIME THIS NIGHT IS OVER
2. IF EVER YOU'RE IN MY ARMS AGAIN
3. IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE
4. CAN YOU STOP THE RAIN
5. KING OF SORROW
6. A WHOLE NEW WORLD
7. FREE
8. LET'S HEAR IT FOR THE BOY
9. TONIGHT, I CELEBRATE MY LOVE
10. AIN'T NOBODY
 
2nd
1. BY THE TIME THIS NIGHT IS OVER
2. IF EVER YOU'RE IN MY ARMS AGAIN
3. IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE
4. CAN YOU STOP THE RAIN
5. KING OF SORROW
6. SIMPLE THINGS
7. A WHOLE NEW WORLD
8. FREE
9. LET'S HEAR IT FOR THE BOY
10. TONIGHT, I CELEBRATE MY LOVE
11. AIN'T NOBODY

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