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TOSHIKO AKIYOSHI JAZZ ORCHESTRA featuring LEW TABACKIN -Reunion Tour 2013-

artist LEW TABACKIN , 秋吉敏子

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ブルーノート東京25周年を記念して、伝説のオーケストラが約10年ぶりに日本で復活しました。"秋吉敏子ジャズ・オーケストラ featuring ルー・タバキン"、通称トシコ=タバキンです。

1973年にロサンゼルスで結成。'82年からニューヨークに拠点を移し、2003年の解散までちょうど30年間、数々の名作を世に送り出しました。グラミー賞には計14回ノミネートされ、世界最長の歴史を持つアメリカのジャズ雑誌「ダウンビート」では5年連続、人気投票の首位に輝いています。2003年秋の「ブルーノート東京」公演を最後に惜しまれつつ解散しましたが、ビッグ・バンド・ファンの間では"再結成コール"が絶えませんでした。

その"トシコ=タバキン"が今、日本のステージで、往年と変わらぬ覇気をたたえたプレイで満員のオーディエンスを喜ばせています。両手を大きく振り上げながら指示を出す秋吉敏子、ひざを激しく動かしながらテナー・サックスをブロウするルー・タバキン。ぼくがこのビッグ・バンドのライヴを初めて見たのは20年ほど前のことですが、まさかもう一度ステージが味わえるとは思ってもいませんでした。

メンバーには、この前マリア・シュナイダーと一緒に来たデイヴ・ピエトロ(アルト・サックス)とライアン・ケベール(トロンボーン)、リチャード・ボナのバンドにもいたテイタム・グリーンブラット(トランペット)などの顔も見えます。テーマ・ソングといっていい「Long Yellow Road」、青森県森田村を訪れたことからインスピレーションを受けて 生まれた組曲「Four Seasons of Morita Village」の一部(「Harvest Shuffle」ではマーク・ロープマンのバリトン・サックスが傑出していました)、パーカッションとドラムスを除く全メンバーがソロをとる「Jamming at Carnegie Hall」等、緩急に富んだ構成は、さすがです。オーケストラ結成第1作アルバムのタイトル曲「孤軍」も演奏されました。「小野田少尉が発見されたニュースをテレビで見たことが作曲のきっかけ。日本では"和洋折衷"は好まれないが、べつに嫌われてもいいと思い曲を書いて発表したら好評で、それまでにないほど良くレコードが売れた。私のレコードは、売れたことなどなかったのに」というMCに場内が沸きます。

そしてラストは、近年の秋吉敏子のステージでは欠かされることのない「Hope(希望)」。アルバム『ヒロシマ~そして終焉から』にも入っているナンバーですね。2011年にセクステット(6人編成)で来日したときは愛娘、MONDAY満ちるのヴォーカルで聴くことができましたが、今回はタバキンのサックスがフィーチャーされました。通常ならここでステージは終わるのですが、「ブルーノート東京、25周年おめでとうございます」という声のあと、特別書き下ろしの「Blue Notes for Blue Note Tokyo」が演奏されました。さあ、どんな曲な のか? ぜひ実際のライヴでご体験ください!
(原田 2013 4.28)

SET LIST

2013 4.28 SUN.
1st
1. LONG YELLOW ROAD
2. DESERT LADY
3. HIROKO'S DELIGHT
4. FEAST IN MILANO
5. FAREWELL
6. SINCE PERRY
7. EPILOGUE : HOPE
8. BLUE NOTES FOR BLUE NOTE TOKYO
2nd
1. LONG YELLOW ROAD
2. REPOSE
3. POLLINATION
4. NORITO
5. HARVEST SHUFFLE
6. KOGUN
7. JAMMING AT CARNEGIE HALL
8. EPILOGUE : HOPE
9. BLUE NOTES FOR BLUE NOTE TOKYO

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