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ニュー・クール・コレクティヴ - NEW COOL COLLECTIVE


公演初日リポート:
NEW COOL COLLECTIVE


一段と暑くなってまいりました今日この頃ですが、「ブルーノート東京」では本日まで、クールな男たちのファンキーでダンサブルなパフォーマンスが繰り広げられています。結成18年を迎えるオランダの精鋭集団、ニュー・クール・コレクティヴのライヴです。

リーダーはアルト・サックス奏者のベンジャミン・ハーマン。度重なる来日ですっかりおなじみの彼はまた、大の親日家でもあり、日本のジャズが大好きだそうです。ファッション・モデルとしても活動しており、この日もスタイリッシュそのものの着こなしで楽しませてくれました。短く刈りそろえた髪、粋なスーツ姿でサックスを吹く姿は、どこか1950年代のリー・コニッツ(クール・ジャズの鬼才サックス奏者)に通じるものがあります。

ふたりのパーカッション奏者をフィーチャーした分厚いリズム、一度聴いただけで覚えてしまいそうなほど親しみやすいメロディ。ぼくはそれこそニュー・クール・コレクティヴの魅力だと思っているのですが、今回も新作『EIGHTEEN』からの曲を中心に、メロディアスでリズミカルな世界をたっぷり楽しませてくれました。ジャズをベースに、ラテン、ファンク、ブーガルー、スカ、それにインド音楽の要素まで感じさせる彼らの音楽は、とにかく多彩。1曲ごとに、音の世界旅行をしているような気分になれるといっても、決して大げさではないでしょう(複数のメンバーによる男くさいコーラスも雰囲気最高でした)。

ラストではなんと、ショパンの「葬送行進曲」をスカで披露。あの暗いメロディが徐々に活気を帯びて、最後には「007のテーマ」まで挿入されました。当然、客席は大盛り上がり。名古屋ブルーノート→北海道ジョイン・アライヴ→そしてブルーノート東京と続く今回の国内ツアーは、ニュー・クール・コレクティヴ史上に残る快挙となることでしょう。29日にはフジ・ロック・フェスティバルに出演。ファンキー・パーティは、まだまだ終わりません!
(原田 2012 7.3)


● 7.26thu.-7.27fri.
NEW COOL COLLECTIVE
☆ 参考:セットリストはこちら
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7.29sun.【苗場】FUJI ROCK FESTIVAL '12
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