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LALAH HATHAWAY

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レイラ・ハサウェイ - LALAH HATHAWAY


公演初日リポート:LALAH HATHAWAY



“ファースト・ドーター・オブ・ソウル!”というMCに導かれ、貫禄タップリに登場したのはレイラ・ハサウェイです。

大の親日家としても知られる彼女は、昨年ニュー・アルバム『ホエア・イット・オール・ビギンズ』を名門スタックス・レコードからリリースしたばかり。ソロ・シンガーとしてのキャリアも20年を超えました。父親にあたる伝説のシンガー・ソングライター、ダニー・ハサウェイは1969年にソロ・デビューして、その10年後に亡くなってしまいましたから、レイラは父親の2倍もの期間、第一線に立ち続けているわけですね。

最新作に収められている「IF YOU WANT TO」から、華やかなステージが始まりました。ぼくは今回のアルバムで予習してから、このライヴに向かったのですが、いきなりこの曲が飛び出して、すっかりいい気分になりました。これまでのレイラのCDは、どちらかというとテンポを抑えて、じっくり歌いこむような作風が多かったように感じます。しかし『ホエア・イット・オール・ビギンズ』におけるレイラは、よりダンサブルでワイルドです。ハジケているのです。“とってもダンサブルで、楽しみを共有できる曲”と前置きして、「SMALL OF MY BACK」も聴かせてくれました。

また、スタンダード・ナンバー「SUMMERTIME」では各ミュージシャンのプレイもたっぷりフィーチャー。ベースのティモシー・ベイリーJr.はジャコ・パストリアスへの敬愛を感じさせ、ドラマーのエリック・シーツもタイトなビートで盛り上げます(バスドラには、『ホエア・イット・オール・ビギンズ』のジャケット・イラストが描かれていました)。コーラスのトニ・スクラッグスがスキャットでアドリブをとり、それを受けたレイラがまたスキャットで応酬する場面もありました。いっぽう、「FOREVER, FOR ALWAYS, FOR LOVE」ではハード・ロック調のギター・ソロに大きなスポットを与えながら、渾身のヴォーカルで沸かせてくれました。

先日のメイシー・グレイの公演、そして8日まで開催されるレイラの公演と、「ブルーノート東京」ではR&B系ディーヴァのパフォーマンスが続いています。ソウルフルな歌声に触れて、元気いっぱいのニュー・イヤーを迎えようではありませんか。
(原田 2012 1.5)


● 1.5thu.-1.8sun.
LALAH HATHAWAY
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